『さくらん』『蒼き狼』パフューム』トンマッコルへようこそ』『トラ

映画『さくらん
安野モヨコ原作のマンガの実写化です。もう、色と色と色と金魚とアバンギャルドで古風な柄とベランメー調の会話と喧嘩の氾濫でありんす。ビシバシ足蹴りが飛ぶんだぜー。

映画『蒼き狼
宣伝で内容は浸透しているでしょうから、簡単に。チンギス・ハーンの人生です。モンゴルでオールロケを敢行しただけあって、すごい迫力です。大スペクタクルです。槍や斧は飛ぶし血は飛ぶし、しまいには、人間や馬までもが宙を飛んでゆきます。墨攻と比べると、いつも優勢の方にいるために、はらはらどきどきがちょっと欠け、それだけが少し残念かな?でも、圧巻です。

映画『パフューム』
天才的な嗅覚を持つ男が、理想の香水を作るために猟奇殺人を繰り返してゆき、最後には好きな女性まで手にかけなければならなくなり……。
フランス人の香水への執念を映像化したみたいな不思議な雰囲気を持つ映画。

DVD『トンマッコルへようこそ
朝鮮動乱に題材をとった暗く重い話なのに、なぜ、こんなに癒されるかというと、ノダメ・ウイルスに冒されているからです。

DVD『トランス・アメリカ』
 性同一障害で女になりたい男性(30代後半)とその息子(ホモ)の二人が車でアメリカ縦断をしてロスまで行く話。
主人公は性転換手術を一週間後にひかえて、「息子に自分が父親であることを話し、女として生きて行けるように心の整理をつけるべき」とセラピストに言われ、仕方なく、息子に会いに行く。
 息子は、母親が父の名前を告げてないことから、相手が父親(外見は母親)であることを知らない。教会の善意で刑務所を出してくれ、ロスまで送ってくれると(ついでではあるが)信じてついて行く。
 しかし、途中で相手が男であることがばれ、また故郷が同じであることから、相手が父親であることも知る。
感想。いやあ、重い内容です。息子は、義理の父親の暴行がきっかけで、体を売ることを何とも思わずにいて、車を盗まれた時などは、そのおかげで、食費をまかなったりします。それに、アメリカでは性転換はまだまだ罪悪だと思われているようで、女装している父親を見て、両親は化け物と言います。
 でも、見終わった後、じーんときます。派手なアクションやスリルはありませんが、この地上に産まれて生きてよかったと思わされます。

『ワーキング・プア。アメリカの下層社会』デイビッド・K・シプラー(岩波書店
アメリカの下層社会の話ですから、日本はあまり関係ありません。しかし、妻の扶養補助が削減されたり、介護保険料金が毎年上がり、生活を圧迫して日本が格差社会に向かっている以上、考えざるをえません。
 本を読むと、アメリカの場合は、税金の還付などがかなりあって、それで、生活費をまかなっている世帯が多いらしいです。それに、アメリカの下層社会の問題は、まず、親が飲んだくれやジャンキーでお金がなくて、ろくに学校に行かせて貰えなかったことで、読み書き計算ができないことから発生している面もあるようです。
 日本とは少しかけ離れています。『幸せのちから』にもありましたが、アメリカの基本的な考え方は、良い給料をもらいたかったら、まず、専門学校に学び、専門知識を取得しろ、というものらしいです。
 それに、健康保険制度もないし、あまり参考にはならないかもしれません。
 しかし、この本を読んで考えさせられたのは、なんだかんだ言っても、アメリカが繁栄を維持してこれたのは、移民などの安い賃金の労働者が大量にいたからだったってことです。
 日本でも、外国人の労働力なしには、経営者は税金すら払えないです(時給千円は決して安い労働力ではありませんが、現在では、それでも都心では労働力不足です)。
 確かに海外労働者の流入で犯罪が増えるのは大きな社会問題かもしれませんが、アメリカのように、外国人専門の捜査組織を作っても良いし。そのほうが効率的な面もあります。アメリカの成長期に有名だったコロンボコジャックは、二人とも移民の子供ですし。
 話が逸れましたが、うちも、ラーメン屋を二軒経営していた時は250万程度の消費税を払っていましたが、今は、人手不足で一軒だけにしてしまたので、消費税はその半分です。労働力(厨房内のような熱くきつい仕事は外国人労働者頼みです)の不足は、年を追うごとに深刻化してきています。同じことが一万軒でおきていれば、税収は12,500,000,000円の減です。そう考えると、日本の将来には、非情に大きな不安を覚えます。


本『脱・談合知事』田中康夫(扶桑社)
私も長野出身なので、田中知事が落選してから、ダムの開発が再開されたのを聞きショックでした。概要は次――8つのダムの建設を中止したうちの、一番大掛かりなダム。400億の予算のダムです。それが、半分の予算を注ぎ込んでしまったので、もったいないから再開――。このままでは長野が夕張への道を歩いているようで。美しい自然を破壊してまでも必要なのか疑問です。夕張への道を絶つためにも、できれば長野で、田中元知事にはまた挑戦してもらいたいものです。

本『親より稼ぐネオニート』今一生(扶桑社)
 ネットで稼いでいる人たちの話です。私もブログで少し有名になった小説を”でじたる書房”で電子出版しているのですが、全然売れません。他の人はどうやって売上を上げているのを知りたくて読みました。まずは、株。これはわかります。
 でも、他がよく分かりません。アフィリエイトはあまり儲からないし(この事はこの本にも出ています)電子出版で稼ぐにはかなり宣伝費を注ぎ込まなければなりません。でも、実際問題、稼いでいる人がいる以上、私にだってできるはず。
 そう考え、今、研究中です。
 小説よりは実話、つまり、鬼嫁みたいな実生活の体験とか、あるいは、ダイエットとか。そっちのほうが出版に結びつき易いようなので、主に小説以外に目をむけています。
 そう言えば、この前、自費出版している人が、「自費出版したのは、売るよりも、有名になりたいから」と漏らしていたので、安い広告料金で宣伝をしようかと思っています。金額は、まだ具体的ではありません。それに宣伝をやるには、もっとアクセスを稼ぐほうが必要ですし、ならばコピー&ペースト禁止にしたほうが良いのか?そこも悩むところです。
 とりあえず、コピー禁止設定にだけはしてみようかと思っています。アメブロではコピー禁止で、ダイエットのジャンルの中だけでも、1900人中500番目くらいにいるので。

本『大阪人はなぜ振りこめ詐欺に引っかからないのか』竹山隆範
 書いているのがお笑いタレントなので、文章もむずかしくないし、面白いです。でも、けっこうまじめに取材して役に立つことが書いてあります。まず、大阪人は近所つきあいが多く、東京のように孤立化していないので、詐欺師が入りにくい、とあります。
 これは、次のような感じ――振りこめ詐欺の電話を受けた主婦と隣の主婦の会話。A「大変や。うちの娘が交通事故で人をあやめてしまったとか。これから示談金を振り込みにゆかにゃ」B「またでっかいな。あんたんとこの娘、良く人をあやめるなあ」A「良くって、前にもあったかいな?」B「あったが。最初は、お爺ちゃんで、次に隣街のおっさんで、3番目が親戚の娘だったやないか?」A「そや。そう言えばそないなこともあったなあ。忘れとったわ。いっつも遊ぶ金欲しさだったが。思い出したら、腹立ってきたが」B「さよ。さよ。またいつもの手や。やめとき」――ではありません。決して。
もっと面白くて現実的な察知方法と撃退方法がでています。お勧めです。
 一番大阪人が凄いと思った所を紹介しないといけないかな?一番凄いと思った所は次ーー主婦「家の娘から電話がかかってきたんや。ミキやけど、難波で事故おこしたって。でも、うちの娘は、毎日その時間はゴルフなんや。こりゃ変って感じたんや」←毎日ゴルフって所。

来週はアメブロでダイエットで、その次は、短編マンガの予定。

はてな『唐沢通信』アドレスhttp://d.hatena.ne.jp/karamari/(新作映画の紹介や、でじたる書房で発売中の『ごくデカ』の宣伝など。宣伝は1.29日前後の回にあり)
ヤフー『唐沢通信2』アドレスhttp://blogs.yahoo.co.jp/karasawa0602(料理の材料やダイエットお役立ち品など)
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