マリー・アントワネット,陰日向に咲く.地球最後の24時間

DVD『マリー・アントワネット
キャッチ・コピーが、「こんな贅沢をしても私は孤独」だったような気がするけど、本当にそれがよくでている作品。後は、服が豪華で、参考になりそう。

本『陰日向に咲く劇団ひとり
68万部突破で、映画化決定だそうで。
5話からなるオムニバスです。この5つの話をどうやって一つにまとめるのか、みものです。
第一話『道草』ホームレスに憧れる会社員が、実際にホームレスになってみる話。最後のオチが利いています。
第二話『拝啓、僕のアイドル様』秋葉系のアイドルオタクの話。でも、その相手は同級生で初恋の人らしい。地(素?)で書いているって感じで、肩がこらない。
第三話『ピンボケな私』好きな相手に嘘などでふりまわされる女の子の話。でも、最後は大切な人がそばにいる事が分かって、じーーんとさせられます。
第四話『Overrun』ギャンブル狂の話。ギャンブルのために多重債務におちいって、最後はオレオレ詐欺までしようとするのですが。相手のおばあちゃんの方が一枚上手で。これも最後は泣けます。
第五話『泣き砂を歩く犬』売れない芸人とたくましく生きる女の子の話。これも、最後はじーんですが。個人的な希望をいわせてもらえば、二人がコンビを組んで、ストリップ劇場をわたり歩いて、裏切られたりしながらのし上がってゆく話を読みたいです。
全体的には泣かせかたがうまいです。でも、どうやって映画化するのだろう?

本『地球最後の24時間』貞次シュウ
「第一回日本ケータイ小説大賞・優秀賞」に惹かれて買ってみました。
キャッチコピーは「失った愛ーー。それは取り戻すべき愛だった」とでていたので、恋愛小説かと想ったら、戦闘小説でした。
24時間後に巨大隕石が地球に衝突すると発表され、大混乱が起こる中を、バイクで、愛する人の下へ行くのです。
波乱波乱また波乱の連続です。
ケータイ小説は概して言葉が上滑りしている人が多いので、この人もそうかと思って読み始めたのですが、やはりそうでした。それにしても、行動がワンパターンで、気になりました。死ぬと分かったら、男は女を襲うか、略奪するしかないのか。あるいは、殺戮しかないのかといいたくなってしまいました。
劇画を見ているような印象です。主要登場人物は善人に描かれているのは当然なのですが……。
最後、恋人に会えたところも、言葉が上滑りしているので、本当なのか幻想なのかわからなくて、ちょっと残念です。

来週はお休みです。