クワイエット・ルームにようこそ、hero、自虐の詩

クワイエット・ルームにようこそ』映画
内容、睡眠薬オーバードーズで精神病院へ入った女の子(20代)の過去とか日常とか、妄想などなど。
感想。スピーディでメリハリがあって、面白い映画に出来上がっています。でも、原作が精神病棟の中なので、大ヒットするにはちょっとって、ところかな? いくら大竹しのぶが頑張っても限界があるのでございますねえ。
 この監督はんは、『東京タワー』の脚本も書いているお人らしいので、原作さえヒット性のあるものなら、メガヒットは間違いないと思うのすが。ああ、バッシングになってしまいました。本当は、自分の将来を閉ざすことになるかもしれないので、あまりバッシングはしたくないのですが。でも、取り上げないのは、バッシングよりもっと痛いことだと思うので。バッシングも宣伝の一部だと思ってください。
 それにしても、最近は、自分の原作を映画化する監督はんが多いですねえ。まあ、自己主張をしたくて監督はんになるんでしょうから、当然かもしれませんが。眠たい映画=芸術作品だと思って映画を撮る監督はんなら、それでも良いのですが、メリハリのある映画を取れる腕を持っている監督はんは勿体ないですねえ。腕がある人には、ヒットした小説なんかを原作にして職人芸に徹した映画を撮ってもらいたいですねえ。この監督はんには、その腕があるので、二本に一本くらいは、別人の原作の物を映画化してもらいたいです。 

『hero』映画(私のパソコンが大文字が出なくなってしまったので、小文字で失礼)
内容、殺人を犯した男が、取調べでは犯行を認めたのだが、裁判では、無罪を主張する。それは、ある政治家のアリバイ証言を頼まれていたのを、コロっと忘れていたからである。その政治家が自分が逮捕されそうになり、アリバイを成立させなきゃならなくなり、急遽、敏腕弁護士を雇って、その点を思い出させて裁判に臨んできたのだ。でもって、キムタク扮する検事は、特捜の検事から、資料を渡せと強要されたり、裁判では、相手の敏腕弁護士に負けそうになりながらも、事務官や同僚の検事たちと一緒に、必死で殺人の証拠を探し求め、最後には勝利する。
感想。軽さと泥臭さが入り混じっていて、ストーリー展開も速いし、なかなか面白かったです。安部寛の泥臭さが絶妙ですねえ。(あ、これは脚本の勝利ですねえ)
キムタクも庶民的で良いのですが、安部寛扮する同僚の検事が、別れたいと言う妻に未練たらたらで、暇さえあれば、娘に電話して泣き言を言うシーンが人間臭いです。他の検事たちもキャラが立っていて飽きないです(あ、これも脚本の勝利ですねえ)。欲を言えば、韓国でマフィアかなにかに追われて逃げるような、スリルとサスペンスがあれば、もっと面白かったかも。

自虐の詩』マンガ原作、業田良家
映画は見ていないので、マンガだけの感想です。
これは、切れるとすぐにテーブルをひっくりかえす男と、その男を愛している女の話で、四こまマンガです。どういう映画に仕上がっているのかは、想像できません。でも、テーブルをひっくり返すのはインパクトありますねえ。何しろ、『巨人の星』では、お父さんが、一回、テーブルをひっくり返しただけなのに、『巨人の星』=テーブルひっくり返し、みたいに思われていましたから。それにしても、足蹴にされながらも、男につくす女ってのは、男の夢なのでしょうか?浅田次郎の「プリズン・ホテル」の主人公と清子もそっくりですが。あ、でも、あっちは、コメディで、デフォルメしてありますが。あ、わかった。この映画は、コメディなんですね。きっと。そういえば、原作もコメディであります。

来週は休みです。