ペネロピ、東京少年

『ペネロピ』映画、本。
 ファンタジーと現実社会の混じった超笑えて泣ける、感動作です。ディズニーの『魔法にかけられて』もファンタジーとリアル社会の混じった設定のようだし、英米では、こういうのが流行なのかしら?まあ、いずれにしても新鮮でした。
設定は、イギリスの貴族の館。先祖にかけられた呪で豚鼻になった少女のペネロピがおります。普通、豚鼻だと、消極的になって暗い人生を送りがちなんだけど、ペネロピは正反対。超気が強い女の子なの。母親が、まず鼻を隠してお見合いをして、好きになってから鼻を出すように説得するのに、毎回、いきなり豚鼻を見せてしまうの。だから、数十回、お相手に逃げられてるの。で、ある日、家出を思いつくの。母親のカードを盗んで、ホテルに泊まるんだけど、カードから足がついて、使えないと分かるの。そんな時、大スクープを狙っている男がいて、「豚鼻少女の情報を寄せてくれたら5千ドル」って広告を出すの。で、金に困ったペネロピは自分で写真をとって、リーク。でも、ここで、意外なことが起こるの。豚鼻がかわいいって評判になって、ハローウイーンの時なんか、半分以上の子がペネロピの仮面をつけるまでになっちまうの。で、この後、好きな子ができるんだけど、それは、嘘とか色々あって、最後まで結ばれないの。その辺りは、リアル路線。
 最後は政略結婚の日、江戸川乱歩賞級のどんでん返しがおこって、、。この先は見てください。『ありのままの私じゃダメなの』ってフレーズが心に沁みるわね。

東京少年』映画、本。
この映画は、もう終わってしまったのかな? 中々泣けたので、DVDになったら見てください。これも、ミステリー仕立てのラブストーリー。私(みなと)と、私の文通友達のナイトと、私の好きになった男の子、唐沢シュウが、交代で語る形式で、話は進みます。主人公・私は、コンビニで働いていて、ドジったことが縁で、シュウを好きになります。そのことを、風船手紙友達のナイトに相談したり、報告したりしています。
ここで疑問。風船文通っていったって、最初は風船が届いたとしても、そんでもって、中に住所が書いてあって、返信は来たとしても、二通目からは、風船が同じ場所に届くはずがないじゃん? だったら、相手の住所が書いてなきゃこっちからは出せないし。相手の住所が書いてあったら、早い段階でたずねてゆくだろうし、そうしたら、ナイトの本当の姿はわかっちまうはずだよね。なんて、ツッコミは入れないこと。これはファンタジーだから。その辺は不問にしておいて下さい。でも、途中で、どこかの公園の木の洞に入れてくれと指定があった、みたいな一文があれば、もっとリアリティが出て、良かったかも。
でもって、主人公・私は時々記憶をなくすことがあって、その辺がナイトの本当に姿と微妙にリンクしているんだけど、それは、本を読むか、DVDを見るかしてください。でも、中々に清清しいラブストーリーで、ちょっぴり泣けました。