鴨川ホルモー

鴨川ホルモー万城目学
第四回、ボイルドエッグズ新人賞を獲得して、15万部のヒットになり、映画化が決まったそうです。
内容は、京都大学の大学生が、鴨川ホルモーという、先輩たちから受け継がれている伝統行事の執行役に抜擢され、鬼(最初は式神と出ている)を指揮して他の大学の鬼の軍団と戦う話です。でも、鬼は、かなり小さいもので、この執行役以外には見えないのだとか。
感想。前回の『図書館戦争』と似ていて、鬼が戦うシーンが、あまりリアリティがないですねえ。鬼の戦闘線が縦に長く伸びたとか、途中を突破されたとか、戦争映画の陸上戦のような描写はありますが、刀がかち合って、火花が飛ぶとか、頭が叩き割られるとか、そういう具体的な描写はありません。やはり、こういうさっぱりしたのが、最近好まれる傾向なのかも。参考までに、この賞は、年に二回募集がありますが、今までに大賞を獲得したものは、いずれも、幽霊とか妖怪が出てくるもの。これも、そう。審査員はそっち系が好みらしい。