わたくし率 イン 歯ー、または世界

『わたくし率 イン 歯ー、または世界』川上未映子
同じ人は避け、なるべく多くの人を紹介しようと思うて、さとうさくらの『SWICHI』(日本ラブストーリー大賞の審査員絶賛賞を受賞)とか買うて読んでみたんどすが、帯にかかれておった、サリンジャーの再来というのが、よくわからんて、ただ、幻覚と現実が入り乱れとるだけで、まあ、その類の作品を読んだことのないお人はんには、新鮮かも知れへんが、うちには今一、ピンとこなくて、紹介する作品がなくなってしもうたんで、また川上未映子のを紹介しますえ。
これは、芥川賞を受賞する前の作品どす。例によって、大阪弁で、丸がなく、延々と文章が続きます。内容はあんまなくて、歯医者でバイトしとる子が、歯について、うだうだといらんことを考えとるだけどすが、でも、インパクトがおますなあ。大阪弁の勝利どす。嵌れば麻薬どすなあ。