相棒・劇場版

『相棒・劇場版』映画
これは、宣伝しつくされているので、改めて内容説明をするまでもありまへんなあ。ですが、ちょっと、補足させてもらうと、マラソンのシーンはそんなに多くはありまへんがな。全体の三分の一くらいかなあ。小説を書いておる人間からすると、全編がマラソンばっかりやったら、ちょっと退屈やしなあ、と思うておりましたら、見事に予想を裏切られましてん。いやあ、最初から最後までぐいぐい引っ張りまわしてくれましたわ。二時間くらいあんのかな? あっという間でした。お見事でした。
で、簡単に内容を説明しますと、まず、どこかの国でクーデターみたいなもんがあって、人が殺されるシーンがあって、いきなり日本に飛んで、鉄塔に首吊り死体がぶらさがっておるシーンになりまんのや。で、また場面は飛んで、片山ひなこ議員が襲撃予告の手紙をもらい、それを警護する仕事につきまんのや。そんで、身代わりに議員の車に乗せられておると、案の定、ラジコンカーに積んだ爆弾で襲撃されまんのや。それで、過去の面会者リストを調べると、20代の女性が面会にきていたことが判明。それで、前の死体(有名な司会者だった)の捜査をすると、やはり、過去に20代の女性が面会していたことが判明。で、二人の事件に関連はないかと調べていると、ある過激なサイトで、死刑と判定されているのが判明。で、そのリストに載っている別の女性のところに行くと、薬物で殺されておるのが発見されまんのや。で、二つの死体の近くにはf6とかd4とか暗号が書かれておって、これは、チェスの手だと推理しまんのや。で、そのサイトにアクセスして、メールフォームがついているので、相手に挑戦状をつきつけまんのや。すると、相手から返事がきて、チェスの試合をすることになって、最後はチェックメイトになるんやけど、その最後のチェスの駒の配置が東京マラソンのコースとそっくりで、次はマラソンを狙うと判明しまんのや。それからは、宣伝で何度も流されていたので、マラソンの途中のコースに爆薬が仕掛けてあって、云々となりまんのや。ですが、この映画のすばらしいところは、マラソンの途中の爆薬を処理するはらはらどきどきだけで終わらんところだす。その後も、犯人と思われていた男が殺されるっつう大どんでん返しがあって、そこからがまた推理のしなおしです。ま、それは見てください。これは、映画監督を目指す人、マンガ家や小説家を目指す人、だれもが是非みて参考にすべき映画でんなあ。堪能しましたわ。