魔法にかけられて。しらみつぶしの時計

魔法にかけられて』DVD
 勘違い王女と勘違い王子と勘違いナサニエル(召使)と勘違いリスの繰り広げる、ちょっとほろりとさせられるラブストーリーです。
内容。魔法の国からNYへ王女(正確には王女一歩前)が追放されてくる。王女様そのままに、歌い踊り、人んちのカーテンを切ってドレスを作ったりする。雨の中でお城を探しまわる王女に同情した、まじめで冴えない弁護士(子持ち)が居候させてくれる。
すぐ後から、王子がNYへやってきて、車の上や町のあちこちで、刀を振り回す。その後、女王(魔女)に暗殺命令を受けたナサニエルが毒入りりんごを持ってやってくる。彼は、何度か食べさせる直前までゆくが、リスなどによって邪魔される。そのうち、王女は、生真面目な弁護士を好きになってしまって、、。
感想。いろんなミュージカルのパロディ、サウンド・オブ・ミュージックプロデューサーズキングコング(これはミュージカルではないか)。懐かしい。それに、普通でないハッピーエンドがいい。魔女も美しく、うっとりするくらい綺麗。竜も綺麗。何よりも、発想がいい。

『しらみつぶしの時計』法月綸太郎
短編集です。ミステリー以外ののファンタジーっぽい物も入ってます。
題だけ列挙します。
使用中、ダブルプレイ、素人芸、盗まれた手紙、インメモリアム、猫の巡礼、四色問題、幽霊を雇った女、しらみつぶしの時計、トゥ・オブ・アス。
圧巻はしらみつぶしの時計です。ある治験で、ビルの中に閉じ込められた男がいます。そこには1440ケの時計があります。すべてが一分づつずれていて、ひとつだけ外の時間と同じものがあります。それを探し出せたら脱出できる。まず10ケづつ二分けます。次はデジタルとアナログで分けます。ロジックでせめてゆきます。でも、最後がダジャレなのか、正しいのか、よくわからなかった。でも、圧巻。『盗まれた手紙』は東野圭吾(?)の『卒業生』と似た鍵のトリック。ほかも面白かった。