流星の絆

流星の絆東野圭吾
もうだいぶ話も進んだので、内容を話す必要はないんだけど、これは、スリーピングマーダーで、ふつうは、スリーピングマーダーは、わざとらしく、記憶を小出しにして、「あ、思い出した」とか話し、少しづつ犯人に近づいてゆくんだよね。でも、これは違うの。証拠を偽装しちまうんだよね。さすが東野圭吾。でもって、「犯人は、トガミ亭の社長」と、毎回言っているのは、実はミスディレ(このドラマは、犯人探しよりも、クドカンのコミカルな演出で視聴率を維持しているんだから、このくらい言ってもいいよね)。そこも東野圭吾だもんね。超意外な人が犯人。そうだよね。これだけミステリーが氾濫していたら、アクロイドか、これくらいしか読者は驚かないよね。
そうそう。アクロイドと言えば、江戸川乱歩賞は、アクロイドだと不利みたい。今年の選者の評を読んでいたら、「主役が犯人なんて白々しい」と書いてあった。来年、ねらっている人は、気をつけましょうね。
それから、ドラマについてだけど、もっとヤクザの姐さんを出してほしいなあ。あ、じゃなくて、こう言うべきかな。「あんさんら、女王蜂が、やくざの姐さんを出して、キップのいい啖呵をきってほしいと言うとるんじゃから、出しさらんかね」とかね。
それから、要潤が、原作では、もっとかたぶつの設定だけど、ここではけっこうコミカルになっているんだよね。私も、彼はNHKのハリセンボンがかぶり物をかぶって、ダンスのレッスンなんかに行く番組の印象が強くて、かたぶつには難しいと思うんだけど、どう処理するんだろうね。クドカンなら、きっとうまく処理するかもね。ついでながら、原作では、詐欺のシーンは、あまり面白くなかったけど、ドラマでは展開が速くて超面白いよね。これも、もっとやってほしいわね。

ところで、『チームバチスタ』でありますが、一回目の謎解きまでいってしまいましたねえ。実は、うちの息子が、榊原記念病院であのカテーテルの手術をしたことがあるんですよ。左心室の筋肉が異常行動して、心室細動をおこしがちなんだとか。まあ、激しい運動をすればの話ですが。切開しないので安心だと思っていたら、けっこう危険な手術だったんですねえ。改めて冷汗もんでした。で、話を戻しますが、この先どうなるか、興味ありますですねえ。一回、犯人が分かったので安心していたら、予告通り、次の術死が起って、また次の犯人が分かって、それで安心していたら、また次の術死が起こって、また別の犯人がみつかって、となるのでしょうか? え?やけにチームバチスタに干渉するって? 当たり前です。プロデゥサーがお店に来てくれたのですから。何度でもとりあげるぜ。女王蜂は、売られたケンカとお願い事は漏れなく買うんじゃ(日本語、変か?)
話は変わりますが、矢島美容室の歌を歌っているフルーツガムの宣伝から『長沢ちゃん』という言葉が消えたような気がするんだけど。これは、私を意識していると思っていい気分でいたのに、プチですだ。喧嘩を売っているんかい。それなら、買うぜ。