聖女の救済

「聖女の救済」東野圭吾

内容。結婚して一年たって子供ができなかったら別れようといわれた女がいる。(そんなの付き合う前に言えよって話だよねえ。好きになってしまって、結婚直前になってから言われたって、困るっつうの)。ところが、主人公(綾音)の好きになった男はこうだったの。でもって、綾音はどうしたかっつうと、一年後に子供ができなかったら殺すしかないって決心するの。(正解だわねえ。こんな男、ばしばし殺してしまえばいいのよ)
でもって、一年後、はたして子供ができなかったので、別れを告げられるの。
綾音はパッチワークではかなり有名。夫は、IT企業の社長でかなり金持ち。で、夫は、子供がほしかったから、綾音の弟子の宏美と浮気をして、子供を設けるの。
で、頭に戻って、別れを告げられた綾音は、一緒に生活しているのがつらいので、北海道の実家に帰るの。家の鍵を宏美に預けて。夫は、宏美を呼んで一夜を明かすの。その時、コーヒーを飲むの。インスタントじゃなくて、ちゃんとしたやつ。翌日、宏美は食事に誘われていたので、夫の家に来てみると、夫がコーヒーを飲みかけで死んでいるの。(ざまーみろって感じよね)。で、警察が呼ばれるの。草薙と内海薫。
 コーヒーのフィルターの中の粉には亜ヒ酸が混じっているんだけど、元の缶には残ってないの。夫は、健康に気を使っていて、いつもペットボトルの水を使ってコーヒーをいれたり飲んだりしろと言っていたから。当然ながら、ペットボトルの水に毒物が混じっていたのかって疑うよね。
 ところが、ペットボトルに残っていた水(少ししか残っていない)には毒物はないの。他の空いたペットボトルにも毒物の痕跡はないの。しかし、水を入れたと思われるケトルには毒物反応はあったの。となると、ケトルの前、水道水から浄水器の中にしこまれていたと考えられるわよね。(ここで痛快なのは、夫はペットボトルの水か浄水器の水を使えと言っていたのに、妻は、はいはいと言いながら、水道水で調理をしていて、それに夫が全然気がついていなかった点よね。思わず、そうそう、と頷いてしまったわ)。
 でも、浄水器は、業者に頼んで取り付けたり外したりしなきゃならないようなゴツイ奴で、おまけに、ほこりまみれなので、かなり長い間、取り替えてないようなの。
 となると、誰がかが毒入りのペットボトルを持ち込んで、それを夫に使わせて(ケトルは使用したけど)、コーヒーを飲ませて、ペットは持ち帰ったとしか考えられないわよねえ。
 となると、宏美が日曜の朝、夫の家を出て、翌朝に死体を発見するまでの間に、誰かがきて殺したと推理ができ、その間にアリバイのない人間で、殺害動機のある人が犯人てことになるわよね。
 薫は女だから、浮気の話を聞いて、まず妻を疑うの。しかし、妻は北海道にいてアリバイがあるの。(草薙は、妻に惚れてしまったので、論外ね)
 しかし、妻は、怪しい行動はしているのよ。北海道から帰ってきて、まず、水道の水をジャージャーバケツにためて、花に水やりをしたの。
 で、湯川が呼ばれて、浄水器にしかけるしかないと推理し、それを専門機関に調べてもらうの。と、亜ヒ酸の痕跡が発見されるんだけど、誰が、いつしかけたかって、ことになるわけね。なぞ解きは、読んでね。

感想。夫が殺されて万歳って感じ。女を、子供を産む機械にしか考えていないのだから、当然よね。『無痛』の時も感じたんだけど、殺されて当然て奴が殺されるのって、爽快ね。なぞ解きは、東野圭吾にしては、ちょっとだらだらだったけど、この、被害者が殺されて痛快って設定は、とっても良かったわ。
先週の続き。SPASHよ、「長沢ちゃん」を復活しろっつうの。でなきゃ、こうじゃーー。