ブレイクスルー・トライアル、MW

『ブレイクスルー・トライアル』伊園旬
「このミステリイーがすごい」大賞だそうで。本格IT小説です。この賞は本格が好きだよね。「チームバチスタ」も本格病院物だったし。それにしても、蘊蓄が多い。改行が少ない。先週に続き、超疲れた。もう新人賞物はやりたくない。
帯に書かれていた梗概から。
技術の粋をつくしたIT研究所に侵入し、ミッションをクリアすれば一億円。元IT企業の社員チームや、ひょんなことから紛れ込んだダイヤモンド強盗犯グループなどが参加を表明。生体認証や警備ロボットと戦い、難攻不落の要塞を攻略するのは、どのチームなのか。

1、門脇と丹羽はセキュアーミレニアム研究所でのイベントに参加を決める。4日間の間に美瑛にある研究所の上川実験塔で、決められたマーカーを入手して脱出すること。各種のセキュリテイを突破して持ち出せば一億円。

2,3、実は、丹羽は、本当は会長の不正の書類を持ち出すことが目的だという。それは5階にある。マーカーは4階にある。
一方、美瑛の空港。ジュエリー強盗団の破風崎。相棒の棟安らと宝石展示会場から数億の宝石を盗んだが、裏切り者がでて、宝石を持ち逃げ。途中で空港でミレニアムの貨物に紛れ込む。それはミレニアムの本社へ。そこで、このイベントに参加して、ダイヤを奪い返すことを決定。
一方、門脇の誘った中井は、キャンピングカーから潜入をサポートしてくれることを約束。キャンピングカーを購入。他に、GPSケイタイ、PDA画面に表示、会長の指紋偽造、静脈認証偽造(感光性樹脂で)などをして、門脇と丹羽は中へ。

4,5.破風崎と透は、銃やロケットランチャーを使って強引に突入。コンテナを探す。もうひとチームの梓もダイヤを狙っている。彼女はハンディターミナルを使って3メートル以内にダイヤがあることを突き止める。それはコンテナの中。

6,7.門脇と丹羽は、15秒ごとにIDと暗証番号を入力して前進。匍匐前進したり、ダクトを使ったりと工夫する。ロボット警備員とも戦う。
さて、イベントに勝利できるか?


『MW』(映画)

1、バンコクで岡崎愛子が誘拐される。父は一億円をもち、警察をまいて、犯人に金を届ける。しかし二人とも殺される。犯人は逃走。札の番号は控えてある。
警視庁デカの沢木はこの件を調べている。身代金を奪った主犯はバンコクにいたのに、身代金受け渡しの電話は東京からかかっていた。だから、共犯が東京にいる。それから、犯人(主犯)とのケイタイの最中、ヨウカン、ハケという言葉がうしろでした。

2,3.それらは、要管理債権と破綻懸念先の意味。岡崎の勤めていたLA新世紀銀行内部に犯人はいるに違いない。
一方、新聞記者の牧野京子は、16年前、沖の真船島で起きた焼き払い事件を調べている。米軍海兵隊が出動した。自衛隊も出動した。その時の防衛庁長官は望月だった。

4,5.16年前の生き残りの結城と賀来。結城は発作に襲われる。LA新世紀銀行の行員をしている。賀来は山の手教会の牧師をしている。
刑事の沢木は、LA新世紀銀行では、望月に一億円の献金をしていることを突き止める。何か関係があると睨む。その後、タレコミのあった部屋に侵入し、捜査をする。バンコクで奪われた一億円がある。番号が一致。


6,7.16年前の生き残り、山下は言う。「島にはまだMWがある。それは人を破壊するガスだ。そのガスが漏れて、米軍が島を焼き払った。今でも貯水池にある」
結城と賀来と京子は島へ行く。そこにアパッチ(ah64)が襲ってきて京子はやられる。   

追伸。今週、ばかばかしくて面白かったのは、長瀬のスパイ物。あそこまでお馬鹿に徹していると、何も言えないわ。
それと、エヴァンゲリオンのDVDを買ってしまったわ。9月には「化物語」のDVDも出るですねえ。ぜひ欲しいですわ。42chでやっているのをみているのですが、映像が今一なのよね。でも、会話は本に忠実で、超感涙ものですわ。
今回は、西尾維新直木賞作家にする会の会長としてのカラルイでした。まあ、舞城でも道夫秀介でもいいんだけど。あと、荻原浩でも。今はまっているのが荻原浩なの。「押入れのちよ」とか「誘拐ラプソデ」とか、超面白いんだけど。そのうち紹介するわね。
後、今週面白かったドラマは、「オリトロスの犬」かしら? タッキーが「羊たちの沈黙」のレクター博士みたいで、怖くてよかったわ。

来週は、『ルパンの消息』と『再発』の予定。