毒笑小説、解体諸因

『毒笑小説』(東野圭吾
破天荒な小説が多い。短編集。「誘拐天国」は、大金持ちの老人三人が、誘拐のために遊園地なんかを買い取ってしまう話。


他にも、蛙みたいな両生類でクリオネみたいな形をしていて、食べるとおいしくて、それ自体はIC基盤なんかを食べる「エンジェル」とか、「殺意取扱い説明書」とか、本当にあった殺人事件で使われた道具を鑑定する「本格推理関連グッズ鑑定ショウ」などが面白い。


『解体諸因』(西澤保彦
これも短編集。忙しいので、短編でメンゴ。他に面白かったのは、「解体照応。スライド殺人事件」これは、「占星術殺人事件」に似ているかな。

「解体迅速」

1、友達の家にいって、新聞で報道されていた未解決事件の謎をとく話。6っつに切断された死体があった。未解決。

2,3.その数日後。同じように手錠をされてストッキングで首をしめられたが、殺されるまでいかなかった事件があった。
これは、手口が似ているので同一犯と推理された。
しかし、私は思う。「淑子に殺意があったのなら、坪井が乱入してきて殺してしまった後でも殺すはず」

4,5.同じ新聞に別の記事があった。「交通事故でけがをさせたが、後が煩わしいので殺した」
これを見て、これだと思う。淑子も同じように、交通事故で第一の被害者・康江に怪我を負わせた。
しかし、自分だと分かると困るので、猟奇殺人にみせかけた。それから、坪井とのことも調べて、交通事故がきっかけで付き合っていることも判明。それで、自分が襲われたように見せかけて殺した。



来週は、「黒笑小説」と「母恋旅烏」の予定。