新参者、ソウルケイジ

『新参者』(東野圭吾

ある事件の証拠を一つ一つ洗い出してゆく短編連作形式。『告白』形式かな?
日本橋の一人暮らしの女性が絞殺された。
1、煎餅屋の娘。
  被害者が殺される直前に、保険屋の田倉が被害者宅を訪れている。刑事がその後のアリバイを調べに、煎餅屋にくる。ここで、田倉は二通の診断書を書いてもらった。一つは本当(癌)、もう一つは偽。だから時間がかかった。→田倉は白。
2、料亭の小僧。
  被害者宅に人形焼きがあった。餡入りが7つと餡なしが3つ。餡なしのほうにはわさびが入っていた。容器の指紋から、被害者の隣のキャバクラ嬢がくれたものと判明。これも白。
3、瀬戸物屋の嫁。
  被害者は、瀬戸物屋の嫁とメールのやりとりをしていた。でも、瀬戸物屋の嫁にはアリバイあり。→白。
4、時計屋の犬。
  被害者の日記には、直前に散歩で時計屋の犬と会ったことが書いてあった。でも、よーく聞いたら、それは水天宮の銅像の犬のことで、時計屋の主人に殺す時間はなかった。→白。
5、洋菓子やの店員。
  被害者の息子のアリバイについて。→アリバイがあったので、白。
 この後、翻訳家の友人や、別れた夫についてアリバイを調べる。いずれも白。で、最後の章で犯人にたどり着く。それは意外な人物。

全体としては、ミステリーというより、人情話。

ソウルケイジ』(誉田哲也




来週は『悪夢のギャンブルマンション』と『カールじいさんの空飛ぶ家』の予定。

今週面白かったのは、「ほんまでっかTV」。足首の細い女は免疫力が強いって情報。でも、よーく考えてみると、足首が細いってことは、痩せているってことで、痩せやすい人間は、血流も多く、リンパの量も多く、どんどん脂肪を分解しているんだよね。でもって、血流が多いってことは血管も太く、リンパ管も太く、風邪のウイルスなんかが入ってきた時にも攻撃力は強いんだよね。ならば、免疫力は強いってことだよね。まあ、当然と言えば当然だけど、でも、この番組はなんか面白くて、毎週見てしまうわ。これがはじまる前は、「おためしか」ばっかりだったんだけど、今は半々かな?

それから、また手相の話だけど、あの後、また手相の番組を見ていたら、M線もあったの。これだけいいと、逆に疑ってしまうわね。それで、冷静になって考えてみたの。手相では社長になるって出ていたけど、冷静に考えると向いていないと思うの。だって、社長ってのは、鬼でなきゃだめなのよね。
外食業をやっていると、「オマエ、今週13時間労働な」なんてのは、しょっちゅう言えなきゃだめなの。でも、私はかわいそうで言えないのね。そこへ行くと、男だと、意外と平気で言えるようなの。
で、どんな占いなら、信じられるかを考えてみたの。そうしたら、思い当たったの。前から私は6占星術を信じていたって。あれだと、私は天王星人のマイナスなの。それは、副(サブ)の星なの。副社長とか副部長とか。それはぴったりあたっているわね。いやなことは全部社長が言ってくれて、私は、まあ、社長の愚痴を聞くのが仕事。
やっぱ、占いは、二つくらいを併用しないとだめね。それでもって、6占星術だと、今大殺界なんだけど、これは、易経の凶と同じで、やってもダメなのではなくて、耕す時期なの。耕せば耕すほど、その先には吉がまっているって意味ね。だから、普通の常識とは逆なの。つまり、大吉って言われたら落胆しなきゃいけないってことなの。これ以上上がないんだからね。
話がそれたけど、小説ではどうかというと、M線があるから、向いていると思うことにして、一生けん命耕せば、そのうちにはビッグタイトルが取れるかな。ってところかな。