永遠の館の殺人、死霊殺人事件

「永遠の館の殺人」二階堂黎人黒田研二
Aの話とBの話が交互に語られる、「慟哭」方式ね。これは、あんまり驚かなかったわ。

「死霊殺人事件」今邑彩
うーん。これも、ちょっとつまらなかったわね。ある男が、家に入って出てこないので、運転手が見に行ったら、死んでいた、とあるんだけど、当然、階段の下に死体があるはずだから、階段から落ちて死んだって、わかるはず。それを最後まで言わない。別に驚かない。忙しすぎて、才能を使い果たしたか?

今週面白かったドラマは、二つ。大地康雄と、中村梅雀の奴。この二人は秀逸だわね。
まず最初。大地康雄と菊川玲の出た奴。特に大地康雄が良かったわ。まず、二人の乗った飛行機がハイジャックの恐れありとして、途中で着陸するの。でも、脅迫状があっただけで、爆弾はなかったの。まあ、これは、この後の連続殺人には関係ないの。飛行機に乗った女の子が、前の晩、「飛行機の人間を皆殺しにする」と話していたのを聞いて、怖くなって書いたの。
で、これからが本番。まず、Aが殺されるの。Aはルポライターで、代議士のBを脅迫していたらしいの。でも、脅迫のネタが分からないの。そうこうしていると、今度は、大地が車でひき逃げされそうになるの。大地は、娘が、昔、B代議士の所で事務員をしていて、代議士の秘書の車で引き殺されているの。でも、その車を運転していたのは、盗んだ犯人だったんだけどね。さらに、今度は、B代議士の秘書が殺されるの。で、菊川は、大地が、娘のひき逃げの確証を掴んだので、大地が復讐をしているんではないか、と推理。まあ、そうだったんだけどね。
B代議士は、昔、袖の下をもらった時、大地の娘に見られたので、秘書に、娘を消せと命令。その第一秘書が、ホームレスを雇って、自分の車を盗ませて、殺させたの。第二秘書は、娘を押したの。で、大地はB代議士を殺そうとするが、菊川に止められるの。
二番目の奴。多摩の山中で女性の白骨死体が発見されるの。ここにA男がいて、DNA鑑定より、A男の娘のB子だと断定されるの。で、C男(小説家)がいて、B子をネタに小説を書いたの。そのせいで、B子は殺されたと断定、
ところで、この村はスーパーの開発問題がおこっていて、反対派のA男は、挟で刺されるの。で、中村梅雀は集会を開くの。「鋏が発見された。川の中から。現場に犯人のボタンが落ちていた」と言うの。すると、煎餅屋の主人が、鋏を掘り起こして、犯人だと判明するの。その後、C小説家が自殺と思われる、飛び込みをするの。現場には遺書があるの。その妻D子には追っかけのE男がいるの。D子は女優。B子の死体が発見された時、マスコミに追われて、中村の家に逃げ込んだの。そこへE男がさっそうと迎えに来たの。これに不審を抱いた中村は、ある料亭で、芝居をうたせるの。で、D子は、「犯人が夫を殺してくれなかったら、自分で殺していた。殺してくれて助かった」と言うの。すると、E男は、自分がやったと白状。実は、女優の家や、中村の家に盗聴器を仕掛けておいたの。遺書の文字は、小説家の手紙から真似したの。
追伸2.今週も叫ぶわよ。乙に会いたい−−。