貴族探偵

貴族探偵」より、「ウイーンの森の物語」。これは短編集。
「ウイーンの森」は一作目。まず、別荘に止まった誰かが、Aを殺すの。で、昔懐かしいトリックで、部屋を密室にしておいて、鍵を被害者のポケットに回収させるの。やり方は、釣り糸で、天窓から通すの。でも、糸が途中で切れてしまうの。
そこで、次の日に飛んで、被害者が発見されるの。天窓からね。で、隣に寝ていた、社長夫人のドアのカギを借りてドアを開けて、中に入ると、ポケットから糸が垂れているの。で、これは昔懐かしいトリックだと判明するの。で、この後、だれが鍵を持っているだの、と捜索があって、最後に貴族探偵が出て来て、なぞを解くの。
まあ、その捜索の途中で、昨日、社長夫人と愛人の間で、激しい喧嘩があったことなどが判明。それは、同じブランドのバックを持っていたからなのね。ああ、さらに、社長の愛人も殺されるんだったわ。これは単純に殴られただけ。
で、なぞ解き。探偵は、社長夫人が犯人だと特定するの。それは、社長夫人が合いかぎを持っていたから。
まず、社長夫人は、愛人と喧嘩をして、バッグをすり替えたの。そして、自分が鍵を持って行かれたことにしたの。ここが重要ね。それで、合い鍵がないから、仕方なく糸で密室を作ったということにするはずだったの。でも、糸が途中で切れたの。で、それには、唾がついていたの。鍵穴に通す時によくやるじゃない。で、唾液から、自分だとわかってしまうから、糸を回収しなくちゃならなくなったの。それで、愛人の家にいって、殺して、自分の鍵を回収して、犯行のあった部屋に入って、糸を回収して、新しい糸に代えたの。
で、その糸も途中で切って、服につけておいたの。これで、唾液の証拠はなくなったし、おまけに、合い鍵のない人が犯人だということになるわけね。合い鍵がないから、糸で密室を作ったのだから。
で、自分は、合い鍵を持っているから、容疑者から抜けるの。でも、あまりにも不自然で(愛人が殺されて、バッグが荒らされていたからね)、探偵に謎を解かれてしまったの。
感想。ちょっと考えすぎ。ついてゆけない。

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