回廊亭

「回廊亭」は面白かったわ。
恋人次郎を殺した犯人を突き止めるために、常盤貴子が顔を変えてやってくる。みよこそっくりで、名まえもみよこで。桐生衿子の遺書があると言う。そこには放火の犯人の名前が書いてある。あす発表すると言う。実は白紙なんだけど。その夜、取りに来たのはユカ。首を絞めようとしたら、刺されて死んでいた。Nの文字。それを消す。死亡推定時刻は、1時から3じ。ケーサツが私(みよこ)のところに来る。遺書はどこ?ない。
ところで、放火の当時、会長は衿子が好きだった。結婚すれば遺産はすべて衿子のもの。今回も動機は遺産。では、次郎が殺された動機は?
さて、次郎は、会長の隠し子で、施設にいた。私は探し出したが、会長には黙っていた。
ところで、今回の事件。マスターキーは盗まれていないと女将が証言。いの一番の錠からユカの指紋がでた。盗んだのはユカだと警察は断定。そして、ユカの部屋から毛髪が。誰の?
一方、ユカの恋人は直行。でも、直行は部屋からでていない。というのは、武彦が、彼の部屋の前に髪を貼り付けたけど、落ちていないと証言したから。でもって、ユカの部屋にあった毛髪は女将とAB型のショートカット。みよこは表千家。刑事には裏と言った。刑事にも疑われる。
さて、ユカは火事の時、直行の部屋のドアの音を聞いた。それで直行が犯人だと思った。今回、私は、池を飛び越えた。犯人も池を飛び越えたのだ。電話する。夜中の2時に女湯で。来たのは女将(国生さゆり)。NはMの途中。マスターキーも持っていた。女将をキリで刺す。「私だけじゃない」の一言。
警察が言う。「毛髪の結果が出ました。それはみよこさん」。その時、大爆発。奥の部屋には味沢宏美がいる。彼は次郎とはそっくり(一卵性双生児?)。
彼が言う。「俺は次郎とは一緒の施設で育った。それで、次郎から話を聞いて、次郎になりすまして、君取りいった。それから、認知もさせた。そして、弁護士の秘書になり、遺言状を書き換えた」 遺言状には、遺産はすべて味沢宏美に、と書いてある。
そして、次郎を殺したのも味沢宏美。
感想。けっこう、ドンデン返しがいきなりで、あまりにもいろいろと詰め込み過ぎていて、良くわからなかった。
私の考えた筋はこう。ユカは共犯がいなくて、次郎から、隠し子で、遺産が、すべて彼に行きそうだと聞いて、ころした(一年前)。でも、次郎は、女将の隠し子だった。だから、今回、その復讐でユカを殺した。こっちの方が、すっきりしていると思うのだけど。

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