賢者の贈り物

「賢者の贈り物」(石持浅海)より「最も大きな掌」
これは、ある会社の社長が病気になって、取締役の三人の誰かに社長職を譲らなきゃならなくなった時の話。最も大きな掌の男に譲ると言うの。でも、三人には、それぞれ欠点があるの。まあ、その社長職を決めるのが、社外重役の役目で、その彼が苦労するんだけど、結論としては、三人に譲るのは、誰でも良くて、でも、病気が治ったら、すぐに自分が復帰するつもりだと察知するの。まあ、その通りだったのね。
ではその過程を。まず、副社長の大久保は、社長と一緒に会社を興した仲間なのだけど、プログラマーとしては優秀。でも、社長職にはちょっと。それから、矢島は、50代の社員。転職組。他は全部20代。他の社員から古いと言われている。IT企業に属しているのに、ITに疎い。近藤。彼はエリート実業マン。20代。まだ社に入って年数が少ない。彼を社長にすれば、他の社から入って、すぐに社長なったと、恨まれる。
社長は、コンサルティング業務に乗り出そうとしていた。他の三人は反対。で、三人の反応。大久保は、自分を抜擢してくれたら、良い給料で雇うと言ってきた。矢島は、美人の社員をあっせんすると言ってきた。でも、彼女とは飲んだ仲だから、すでに面識あり。それを知らない矢島はリサーチ不足。
で、推理。まず大久保が社長になったら、経営的に危ない。それから、矢島がなったら、短期的にはいいかもしれないが、長期的には無理。そこで、まず、矢島に譲って、その後、安定したら近藤に譲る。でも、矢島は譲らないかも。
そこで、気がつく。社長は、一年くらいで復帰する気で、誰でもいいのではないか?
ま、そのつもりだったんだけど、病気が治らなかったの。それだけは予測不能
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