賢者の贈り物

「賢者の贈り物」(石持浅海)より「可食性手紙」
これは笑ったわ。あの、♪白ヤギさんよりお手紙ついた♪の比喩なんだけど。まず、ある高校で、カンニングが行われるの。この高校では、カンニングは、そんなに厳しく禁止されていないの。唯、注意されるだけ。ま、それも異常なんだけど、とにかく、頻繁にカンニングがされていて、ある時、女の子がカンニングしようとするの。それは、オブラートに書いた回答で、食べてしまえるの。で、しようとすると、好きな男子の紙が紛れ込んでいるの。もちろん、オブラートよ。で、それを見た途端に、先生が振り向いたので、食べてしまったの。ね、おかしいでしょ。で、それから、何故、彼はそんなことをしたかを推理するんだけど、一読の価値あり。
では、詳しく解説。まず、筆入れの中に、中野と書いたカンニングペーパーがあるの。で、それを見ようとすると先生が振り向いたの。で、食べてしまったの。でも、その後、彼はなぜそんな事をしたのか考えるの。最初は、ラブレター。でも、それなら、下駄箱にいれるとかすればいい。こんな面倒なことはしないはず。こんな推理を始めると、全然テストが進まないの。でも、カンニングペーパーを創るので一生懸命勉強したので、まあまあ、答えは埋められるの。で、埋めて、さらに推理するの。彼はシャイ。本当に答えを教えようとしてくれたのではないか? それは私の気持ちを知っているから。でも、今まで告ったことはないし、多分知らないはず。
で、また消しゴムの下を見ると、二枚目のカンニングペーパーがあるの。でも、それは、でたらめの答えた書いてあるの。で、推理。つまり、悪意からやった? でも、そんな悪意のある人じゃない。それはいつもの態度から本当。ではなぜ?、で、最後に答えにたどり着くの。こんなカンニングペーパーに頼らずに、一生懸命勉強せよ、と言いたいのじゃないか。で、彼にそのことを伝える。どうやら、当たっていたみたいで、恋へ。
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