賢者の贈り物

「賢者の贈り物」(石持浅海)より「経文を書く」
同僚がワインの会にはまっているの。で、年会費300万円で、有名なワインが毎月届くの。で、途中で解約してもいいの。そのリストを見ると、有名だけど、外れ年のワインが入っているの。でも、ワインと言うのは、外れ年でも、結構な値がつくこともあるの。でも、このままでは給料では賄えない金額なの。
ちょっと詳しく説明すると、問題のワインは、スーパースター級の銘柄の2002年のなの。歴史に残る不作と評価されている年なの。でも、スーパースター級だから、それなりの値段なんだけどね。でもって、このワインが年の半分の所で配られるから、この前に解約してしまえば、そんなに大きな損はないと。
で、考えるの。ワインから目を覚まさせるにはどうしたらいいか。一つ名案があるの。毎日、好きな子に飲み会に誘われれば、ワインを買えなくなるから、そうしようと。で、その同僚が好きな子に頼んで、毎日飲み会に誘わせて、見事カップル成立となるの。でも、ワインの会から抜けた本当の理由を聞いたら、その好きな子がブランド好きで、プレゼント漬けで、ワインどころではなくなったんだって。貧乏な男はどこまでも貧乏よね。