「三人目の幽霊」

大倉崇裕
「三人目の幽霊」米治師匠は、下戸。それが、卵酒を飲むシーンがあって、その時湯のみに、酒が入れられていた。高座の途中で倒れる。場所は如月亭。次に被害にあったのは、万蔵。手拭いにアンチョコを書いていたが、それがすり替えられていた。途中で蒼くなって、降りてしまった。葉光一門と梅治一門は仲が悪い。それが、仲直りをしようという矢先のいたずらだった。三番目は、「三年目の幽霊」の演目の時。後ろを、幽霊の恰好をした人が通った。本当は二人のはず。だが、三人いた。これは幽太といい、幽霊の衣装は、楽屋に大目においてあった。さて、13年前に話は飛んで、その頃、如月亭は浅草にあった。向かいの飴屋に美人がいた。二人の師匠は惚れていたが、ある夜、夜逃げをした。二人は失恋。それから芸に磨きがかかった。実は、如月亭の後取りの公彦と駆け落ちしていたのだった。
で、現在。公彦は後を継いで如月亭を運営している。夜逃げした美人は死んだ。だが、二人の師匠が仲良くなってしまうと、芸が面白くなくなってしまうと心配した。それに、駆け落ちの話になって、公彦が盗んだのでは、という話になってもこまる。それで、あの夜、(三人目の幽霊の夜)、バッテリーを切って、電気がつかないように細工した。幽霊が見えなくなるから。でも、そこで見つかりそうになり、幽霊に扮装して逃げた。

最初に買った帽子。りボンの処が、ラメ。意外と気に入っている。手に持っているのは、紙のコヨリで編んだような帽子。雨に弱い。

去年の夏に大活躍した麦藁の帽子。色が二色使い。手に持っているのは、ナイロン素材で編んだようなカンカン。すぐにヘリがゆがんだ。