ミステリーな二人

ミステリーな二人(太田忠司
1. ミステリーな二人。
密室殺人の被害者、大石艶子が発見される。お姉さんの有里が午後7時頃に家に来て発見。窓からみたら、電灯がついていて、密室。死亡推定時刻。午後1時から3時。ちょーど来た巡査と一緒に、ドアの鍵を壊して入った。夫は浮気症。艶子はサファイアの指輪をつけている。物取りではない。夫はアリバイあり。艶子も浮気症。浮気相手は家に来ていない。発見者の有里は艶子に一千万ほどの借金あり、仲悪い。
新太郎の推理。巡査が犯人だ。密室を破る時、普通なら窓を破る。それなのに、わざわざ玄関の鍵を壊した。それは、チェーンが掛かっているのを、鉈で切断したと見せるため。チェーンは切れていた。それに、午後の一時に死んだのに、部屋の電気がついていたのは変。姉にわざと発見させるため。
2. じっくりコトコト殺人事件
飯塚(元プロ野球選手)の部屋にマネージャーが来た。風呂の中で、飯塚が煮つめられていた。肉がはがれて、骨がむき出し。70度で24時間煮た。足の骨折の跡から飯塚本人と断定。怪しい人。別れた妻(心臓が悪い。養育費が二カ月とどこうっている)。マネージャーも麻雀の借金がかなり溜まっている。血痕はなかったのに、骨に刺し傷がある。それを隠すために煮た。本当は毒殺かも。妻は心臓が悪いのでジギタリスを持っている。
新太郎の推理。犯人は妻だ。ジギタリスは一般人には毒薬。妻の告白。「死んでやると言って、ジギタリスを飲んだ」
3. エプロン殺人事件。
絶対に料理しない女がエプロンをして殺されていた。そのエプロンは、近くのスーパーの売り出しで買われたもの。10時から11時に売り出された。11時に売り切れ。死亡推定時刻。10時から11時。犯人が買って、すぐに殺して着せたと思われる。
新太郎の推理。犯人は並ばなくてもエプロンが手に入る人。つまり、スーパーの店員。おまけに部屋を間違えた。上の階の夫と不倫をしていた。そこの奥さんは、料理をする人。
4. お部屋ピカピカ殺人事件。
他の部屋はきたないのに、殺された部屋だけ掃除がしてある。掃除機のパックもない。髪に灰がついているのに、灰皿の中には吸殻がない。灰もない。キャビンが箱に二本残っている。夫が発見者。死亡推定時刻。午後8時から10時。夫にアリバイあり。隣の片風という家の奥さん。自分の夫と浮気していると疑って、怒鳴りこんできたことあり。片風の妻を呼ぶ。その後、その夫も呼ぶ。片風夫の言。「お前の顔、変だぞ」。妻はメガネをしている。
新太郎の推理。顔が変→普段はしないメガネをしているって意味。ところで、掃除をしなきゃみつからないもの。それはコンタクトレンズ。それを掃除して持ち帰った。犯人は片風妻。
他にも驚きの推理が6つ。
ゴーグル男の怪(島田荘司
これは前に短編でなかったかしら? それとも、私が前に読んだのかしら? トリックを知っていたわ。長いんだけど、90%がトリックは全然関係ないの。ストーリ本体とも関係ないの。なんか、この人、もうつまらないわね。
で、トリックなんだけど、赤い血管が出たような目の周囲は、ストーカーをしていて、郵便受けからのぞいて、ペンキのスプレーをかけられて、シンナーで落としたから。それから、黄色い5千円札は、壺という詐欺をしていたから。詐欺の説明は、良くわからないから読んでね。