メルカトルかく語りき

メルカトルかく語りき(麻耶雄嵩
1. 死人を起こす。
一年前、カレー莊。生野が二階の窓から落ちて死んだ。生野は蝶が大嫌い。
僕の推理。脇に電車が走っている。生野の足に紐を付けて、それを電車の高架線にしばる。電車が通り過ぎると、紐が引っ張られて、生野が落ちて、紐が切れる?
今年は新井が殺された。鉄のパイプで殴られて。
メルカトルの推理。生野は事故。目を覚ました時、電球に蝶が一杯。逃げようとして窓から落ちた。そして、今回。引き戸が絞められていた。蝶の絵を隠すため。となると、生野がやっとしか思えない。不条理。このように、不条理の短編が4ッつ。でも、超面白い。
3、収束。
著者も言っているが、めちゃくちゃ。Aがbを銃で殺し、手に持った銃を撃たせてる。さらに、BがCを殺し、同じことを。またCがDを殺し、同じことを。そして殺人事件。不条理。
4.答えのない絵本。
理科準備室。教師が殺される。脳挫傷。犯人は左利き。被害者は倒れて、その後、ドアノブにぶつかった。地震があって、スピーカーの線が切れて、4時20分を最初に、三回の呼び出しがあって、4回目、業者と先生が発見。犯人は屋上へは逃げていない。そこの防犯カメラには誰も写っていない。理科室から犯人はピッキングで入った。準備室へはすぐに入れる。目的は、テストの紙を盗むため。
4時10分までパソコンの音がしていた。5時に発見して、すぐにスクリーンセイバーになった。スクリーンセイバーは20分だった。だから、死亡は5時20分前。
一組と二組は、理科室から職員質への廊下が見える。なので、先生が通らなかったことが分かる。なので、ずっと一組と二組にいた生徒は除かれる。6人に×。残り14人。
2組と4組は断線で、放送が流れなかった。なので、教師が呼ばれていることは知らなかった。つまり理科準備室にいると思っていた。なので、入らない。2組と4組の生徒は除かれる。5人に×。残り9人。犯人は3組の生徒?
犯人は、音が聞こえている間は入らない。その後、地震。その間に入った。その後、教師は教室巡り、帰ったのが4時30分。犯行は4時30分以降。スクリーンセイバーから4時40分。
この時アリバイのないのは、(二人でいないのは)二人。だが、この二人は、一度目の放送の時、一組にいた。つまり、犯人はいない。不条理。
他にも不条理の推理が。