彼女がその名を知らない鳥たち

彼女がその名を知らない鳥たち」(沼田まほかる
これも、また、すごい、どろどろした、男と女の世界。いいかえると、無償の愛とでもいうべきか。すごいとしか言えない。
主人公は、心から好きだった黒崎と別れて数年になる。陣治という冴えない男と暮らしている。主人公は、働いてもいない。といって、主婦らしいこともしない。一日中ビデオをみて、暮らしている。食事は、陣治が買ってくる。その後、陣治はマッサージまでしてくれる。でも、主人公は、彼を嫌っている。汚いとか、肺病みたいな咳がきらいだとか、そんな風にしか感じない。
ある時、時計の修理を頼んだ店の水島が好きになる。心の隙間にストンと落ちるような感じで、抱きあうようになる。
でも、主人公は、ちょっと頭が足りない。黒崎の時は、別の男に抱かれる役をやらされた。彼は、そのおかげで、けっこうな会社に就職できたのだが。でも、それでもうまくゆかず、またやめたのだが。
さて、水島と付き合うようになって、主人公は、ちょっとしたことに出くわす。それは、故障した時計は3万5千円もしたのだが、代わりにといってもってきた時計は、1千円だったこと。それでも、好きになってしまったので、怒るきにならない。
その後、水島の会社に、彼の浮気の情報を流す電話がはいる。それを聞き、陣治がやったのではないかと疑う。そう言えば、黒崎を殺したのも陣治ではないか、と疑い出す。
主人公は、黒崎の妻に会って、彼の失踪直後の話を聞く。それによると、車が、駐車場に入っていなくて、花壇につっこむように止めてあった。ますます殺されたんじゃないか、と確信を持つ。
一方、また一つ思いだす。黒崎が、自分を、また別の男に差し出したことを。それはお金を作るため。それで、黒崎に恨みを抱いたことも思い出す。
その後、水島が自分をだましていたんじゃないかと疑いだす。つまり、妻と別れるようなことを言っていたのに、陣冶が尾行して掴んだ情報では、妻と子供と仲良く外食していた。
主人公は、水島を呼び出して、殺そうとする。しかし、その時、後ろから羽交い絞めにする男がいる。それが黒崎だと思う。実はそれは陣冶なのだが。そして、主人公は、黒崎を殺したのは実は自分だと思いだす。自分を別の男に差し出したから。それは陣冶と付き合って三年後で、陣冶が例のごとく尾行していたので、殺したあと、山に運んで埋めてくれた。陣冶は、今回は、水島を殺す前に主人公を止めてくれた。そして、本当に愛しているのは、お前だけだと言って、崖から飛び降りた。

今週面白かったドラマ。「戸津川警部」
偽戸津川が現れる。草津でうろつく。里奈にお金を借りて行方不明。戸津川、その男を発見。男の証言。
「実は北軽井沢でサバイバルゲームをするといって、妹の弥生が不明に。それをさがすために、警察官を名乗って、里奈に近づいた」。自分の名は市原。
里奈は妹の写真から見つけた。10人の写真もある。里奈が草津に行ったのは、タクシーの運転手に聞いた。弥生の働いていたお店のママ。知らないの証言。
山の中から弥生の死体出てくる。首飾りがない。次の店の別の女の子(リオ)の話を聞く。「里奈は隠し撮りをしていた。代議士を脅迫するため。それで、弥生の殺される所を撮影した。逃げて、草津へ行った」
リオの死体が発見される。ビデオはまだ犯人の手に入ってないと戸津川は推理。北軽井沢を探す。落ちている。二本線入りのトレーナーで顔を隠した男が弥生を刺して、追ってきた。ナイフは代議士の物。でも、この時の犯人は代議士ではない。とすると、二本線入りのトレーナーを着ているロック歌手か。
死体を埋めているのを見たという目撃者が現れる。明らかに掘り返した所を掘ると、里奈の死体が。それと殺された三人の免許証も。
戸津川は、市原に刑事の匂いをかいでいた。関東で辞職した刑事を洗い出す。Aが出てきた。Aは市原という名ではなかった。Aは弥生とつきあっていた。でも、里奈を乗せた運転手は知らない。
戸津川の推理。Aは尾行してきて、弥生の浮気現場を見た。それで、ロック歌手に罪をきせるために、彼のパーカーを着て殺した。
里奈が隠し撮りをしていたのも知っていた。だから、わざと逃がした。そして草津で殺して、ビデオは北軽井沢においてきた。里奈とリオを殺したのは、戸津川にちょうせんじょうをつきつけるため。

先週の村上のも面白かったわね。
あるアパートで売春をやっている女性(A)が殺されるの。盗撮をされているの。でも、その盗撮をした男(B)は、殺した男(c)を脅迫するために、警察には言わないの。
で、逮捕されたのが、女の隣の男(d)。第一発見者だったから。彼(d)は留置所で肺炎で死ぬの。で、dの妹が調査に乗り込んでくるの。それから、今度はもう一人の同じアパートに来ていた男(e)が殺されるの。eの妹もアパートに住んでいて、dの妹と会うの。
一方、村上は、a子の部屋で、父親と会い、話をしていて、天井に穴があるのを発見するの。それは、eの妹の部屋に通じているの。で、eがaの部屋を盗撮していて、真犯人を脅迫して殺されたんじゃないか、と推理。
一方、dの妹と、eの妹(これは盗撮した男bの妹と同じ)と会い、eが妹の部屋から雑誌を持ち去ったことから、その雑誌に登場する男が真犯人ではないかと推理。で、eはバーテンだったので、その店に潜入して、eが興味を持った男を特定。それがc.
一方、村上も、同じ推理から、cを特定。その頃、dの妹とeの妹が、真犯人をホテルのバーに呼び出して、青酸カリで殺すの。少なくとも、視聴者には青酸カリを入れるふりをしたことが示されるの。でも、警察が調べたら、グラスにはカリはついていないの。なので、自殺と断定。
でも、村上は、見えない密室だと言うの。この辺が秀逸よね。それで、伸ばしておいて、実は、その前に、カプセルに入れた青酸カリを飲ませて、それが時間差で解けたというもの。面白かったわ。

それから、遺産に関するものが二つ。面白かったわ。
一つは相棒。資産家の隠し子だという男に愛人ができて、その愛人の素行調査を頼まれた探偵がいるの。
ええと、お風呂で、途中みていなかったので、飛ばすわね。探偵は資産家の家に出入りしていたの。で、資産家の家で、資産家の息子の嫁とも会うの。ちなみに資産家の息子は死んでいて、孫がいるの。
で、話は飛んで、愛人がちょっと前に離婚したことを嗅ぎつけるの。そして、愛人の元夫が殺されるの。愛人の元夫は、殺される直前に「300億のために人に会う」というの。資産家の資産は300億。で、資産家が死ねば、隠し子に3分の一。孫に三分の2.の予定。で、ここで、隠し子に300億、全部が入る方法があるらしいの。それは、孫が本当の孫でない場合。それを調査して、本当の孫でないことをしり、息子の嫁を脅迫していたの。だから、愛人の元夫を殺したのは息子の嫁。
それと、山村美紗の。
この人は、毒薬の量とか死亡推定時刻とかメチャクチャなので、あまりお勧めではないのだけど。これも、会長の長男が殺された時、胃の内容物から死亡推定時刻を出したの。それが、未消化で、かつ、内容物が、夕食に遺体のあがった湖の傍のレストランで食した物と同じだったから、夕方と出すのだけど、そんなの、死後硬直の具合から、すぐに違うと分かってしまうのにね。ちょっと納得がいかないわ。
それは別にして、会長の娘が殺されるの。彼女は、生前にすごい金を融通してもらっていたので、遺書に遺産は渡さないと書いてあるの。でも、長女の夫は、裁判を起こしていたと証言。それから、会長の長男。彼は、妹を殺す動機はあるわ。それから、遺書には前妻の息子にも3分の一は渡すと書いてあるの。でも、彼は遺産放棄をしているの。でも、裏がありそう。次に、今度は長男が殺されるの。湖から遺体で上がるんだけど、これがさっきの納得のいかない死亡推定時刻。ま、それは別にして、彼は、工場長とは犬猿の仲。だから、工場長にも動機はあるの。
それで話は飛ぶけど、レストランで食事をした時の様子が変だったことこから、主人公は、これが犯人の偽装だと推理。つまり、犯人は、朝、長男が食事した時から、一緒にいて、何を食べたかを知っていた。だから、夕方にレストランで同じものを食べた。そして、朝、風呂場で殺して、琵琶湖の水を入れて、溺死させて、長男の車で、琵琶湖まで運んだ。
その日、たまたま隣の家の犬を預かっていたことを聞きこむ。すると、犯人のズボンに、その犬の毛が付着している可能性がある。そして家宅捜索をすると、その通りだった。
そして、犯人は、長女の夫。彼は、資産家と養子縁組をしていたから。
面白かったわ。


彼女がその名を知らない鳥たち」(沼田まほかる
これも、また、すごい、どろどろした、男と女の世界。いいかえると、無償の愛とでもいうべきか。すごいとしか言えない。
主人公は、心から好きだった黒崎と別れて数年になる。陣治という冴えない男と暮らしている。主人公は、働いてもいない。といって、主婦らしいこともしない。一日中ビデオをみて、暮らしている。食事は、陣治が買ってくる。その後、陣治はマッサージまでしてくれる。でも、主人公は、彼を嫌っている。汚いとか、肺病みたいな咳がきらいだとか、そんな風にしか感じない。
ある時、時計の修理を頼んだ店の水島が好きになる。心の隙間にストンと落ちるような感じで、抱きあうようになる。
でも、主人公は、ちょっと頭が足りない。黒崎の時は、別の男に抱かれる役をやらされた。彼は、そのおかげで、けっこうな会社に就職できたのだが。でも、それでもうまくゆかず、またやめたのだが。
さて、水島と付き合うようになって、主人公は、ちょっとしたことに出くわす。それは、故障した時計は3万5千円もしたのだが、代わりにといってもってきた時計は、1千円だったこと。それでも、好きになってしまったので、怒るきにならない。
その後、水島の会社に、彼の浮気の情報を流す電話がはいる。それを聞き、陣治がやったのではないかと疑う。そう言えば、黒崎を殺したのも陣治ではないか、と疑い出す。
主人公は、黒崎の妻に会って、彼の失踪直後の話を聞く。それによると、車が、駐車場に入っていなくて、花壇につっこむように止めてあった。ますます殺されたんじゃないか、と確信を持つ。
一方、また一つ思いだす。黒崎が、自分を、また別の男に差し出したことを。それはお金を作るため。それで、黒崎に恨みを抱いたことも思い出す。
その後、水島が自分をだましていたんじゃないかと疑いだす。つまり、妻と別れるようなことを言っていたのに、陣冶が尾行して掴んだ情報では、妻と子供と仲良く外食していた。
主人公は、水島を呼び出して、殺そうとする。しかし、その時、後ろから羽交い絞めにする男がいる。それが黒崎だと思う。実はそれは陣冶なのだが。そして、主人公は、黒崎を殺したのは実は自分だと思いだす。自分を別の男に差し出したから。それは陣冶と付き合って三年後で、陣冶が例のごとく尾行していたので、殺したあと、山に運んで埋めてくれた。陣冶は、今回は、水島を殺す前に主人公を止めてくれた。そして、本当に愛しているのは、お前だけだと言って、崖から飛び降りた。

今週面白かったドラマ。「戸津川警部」
偽戸津川が現れる。草津でうろつく。里奈にお金を借りて行方不明。戸津川、その男を発見。男の証言。
「実は北軽井沢でサバイバルゲームをするといって、妹の弥生が不明に。それをさがすために、警察官を名乗って、里奈に近づいた」。自分の名は市原。
里奈は妹の写真から見つけた。10人の写真もある。里奈が草津に行ったのは、タクシーの運転手に聞いた。弥生の働いていたお店のママ。知らないの証言。
山の中から弥生の死体出てくる。首飾りがない。次の店の別の女の子(リオ)の話を聞く。「里奈は隠し撮りをしていた。代議士を脅迫するため。それで、弥生の殺される所を撮影した。逃げて、草津へ行った」
リオの死体が発見される。ビデオはまだ犯人の手に入ってないと戸津川は推理。北軽井沢を探す。落ちている。二本線入りのトレーナーで顔を隠した男が弥生を刺して、追ってきた。ナイフは代議士の物。でも、この時の犯人は代議士ではない。とすると、二本線入りのトレーナーを着ているロック歌手か。
死体を埋めているのを見たという目撃者が現れる。明らかに掘り返した所を掘ると、里奈の死体が。それと殺された三人の免許証も。
戸津川は、市原に刑事の匂いをかいでいた。関東で辞職した刑事を洗い出す。Aが出てきた。Aは市原という名ではなかった。Aは弥生とつきあっていた。でも、里奈を乗せた運転手は知らない。
戸津川の推理。Aは尾行してきて、弥生の浮気現場を見た。それで、ロック歌手に罪をきせるために、彼のパーカーを着て殺した。
里奈が隠し撮りをしていたのも知っていた。だから、わざと逃がした。そして草津で殺して、ビデオは北軽井沢においてきた。里奈とリオを殺したのは、戸津川にちょうせんじょうをつきつけるため。

先週の村上のも面白かったわね。
あるアパートで売春をやっている女性(A)が殺されるの。盗撮をされているの。でも、その盗撮をした男(B)は、殺した男(c)を脅迫するために、警察には言わないの。
で、逮捕されたのが、女の隣の男(d)。第一発見者だったから。彼(d)は留置所で肺炎で死ぬの。で、dの妹が調査に乗り込んでくるの。それから、今度はもう一人の同じアパートに来ていた男(e)が殺されるの。eの妹もアパートに住んでいて、dの妹と会うの。
一方、村上は、a子の部屋で、父親と会い、話をしていて、天井に穴があるのを発見するの。それは、eの妹の部屋に通じているの。で、eがaの部屋を盗撮していて、真犯人を脅迫して殺されたんじゃないか、と推理。
一方、dの妹と、eの妹(これは盗撮した男bの妹と同じ)と会い、eが妹の部屋から雑誌を持ち去ったことから、その雑誌に登場する男が真犯人ではないかと推理。で、eはバーテンだったので、その店に潜入して、eが興味を持った男を特定。それがc.
一方、村上も、同じ推理から、cを特定。その頃、dの妹とeの妹が、真犯人をホテルのバーに呼び出して、青酸カリで殺すの。少なくとも、視聴者には青酸カリを入れるふりをしたことが示されるの。でも、警察が調べたら、グラスにはカリはついていないの。なので、自殺と断定。
でも、村上は、見えない密室だと言うの。この辺が秀逸よね。それで、伸ばしておいて、実は、その前に、カプセルに入れた青酸カリを飲ませて、それが時間差で解けたというもの。面白かったわ。

それから、遺産に関するものが二つ。面白かったわ。
一つは相棒。資産家の隠し子だという男に愛人ができて、その愛人の素行調査を頼まれた探偵がいるの。
ええと、お風呂で、途中みていなかったので、飛ばすわね。探偵は資産家の家に出入りしていたの。で、資産家の家で、資産家の息子の嫁とも会うの。ちなみに資産家の息子は死んでいて、孫がいるの。
で、話は飛んで、愛人がちょっと前に離婚したことを嗅ぎつけるの。そして、愛人の元夫が殺されるの。愛人の元夫は、殺される直前に「300億のために人に会う」というの。資産家の資産は300億。で、資産家が死ねば、隠し子に3分の一。孫に三分の2.の予定。で、ここで、隠し子に300億、全部が入る方法があるらしいの。それは、孫が本当の孫でない場合。それを調査して、本当の孫でないことをしり、息子の嫁を脅迫していたの。だから、愛人の元夫を殺したのは息子の嫁。
それと、山村美紗の。
この人は、毒薬の量とか死亡推定時刻とかメチャクチャなので、あまりお勧めではないのだけど。これも、会長の長男が殺された時、胃の内容物から死亡推定時刻を出したの。それが、未消化で、かつ、内容物が、夕食に遺体のあがった湖の傍のレストランで食した物と同じだったから、夕方と出すのだけど、そんなの、死後硬直の具合から、すぐに違うと分かってしまうのにね。ちょっと納得がいかないわ。
それは別にして、会長の娘が殺されるの。彼女は、生前にすごい金を融通してもらっていたので、遺書に遺産は渡さないと書いてあるの。でも、長女の夫は、裁判を起こしていたと証言。それから、会長の長男。彼は、妹を殺す動機はあるわ。それから、遺書には前妻の息子にも3分の一は渡すと書いてあるの。でも、彼は遺産放棄をしているの。でも、裏がありそう。次に、今度は長男が殺されるの。湖から遺体で上がるんだけど、これがさっきの納得のいかない死亡推定時刻。ま、それは別にして、彼は、工場長とは犬猿の仲。だから、工場長にも動機はあるの。
それで話は飛ぶけど、レストランで食事をした時の様子が変だったことこから、主人公は、これが犯人の偽装だと推理。つまり、犯人は、朝、長男が食事した時から、一緒にいて、何を食べたかを知っていた。だから、夕方にレストランで同じものを食べた。そして、朝、風呂場で殺して、琵琶湖の水を入れて、溺死させて、長男の車で、琵琶湖まで運んだ。
その日、たまたま隣の家の犬を預かっていたことを聞きこむ。すると、犯人のズボンに、その犬の毛が付着している可能性がある。そして家宅捜索をすると、その通りだった。
そして、犯人は、長女の夫。彼は、資産家と養子縁組をしていたから。
面白かったわ。