奇面館の殺人

「奇面館の殺人」(綾辻行人
今週も忙しいので、字で。
鹿谷、友人のかわりに奇面館の行事に行く。一晩200万。自分の部屋以外では、仮面をかぶること。使用人(鬼丸、長宗壁、瞳子)も同じ。鹿谷の友人は、10年前にこの館を取材したことあり。仮面が沢山あった。今回、ほとんどない。誰かが売った? 初代は売らない。現代の主人は売ってない、と使用人の証言。すると、二代目が売った。二代目が客の中にいる?
客も主人もそれぞれの仮面。
翌朝、主人、景山逸二が殺されている。奥の部屋。首が切られている。仮面をかぶって、鍵がかかっている。指が全部切られて、フードプロセッサで砕かれている。死亡推定時刻。死斑が出ている。指で圧すると戻る。10時間以内。関節に硬直が出るのは6〜7時間。指に及ぶのは7〜8時間。関節が硬直。朝8時半から逆算して、午前1〜3時。首は雪の庭に投げ捨てられている。
瞳子はミカエルの素顔を見た。主人とそっくり。
眠る前。眠り薬を飲まされた。→各部屋の柵の一本が外れる。それが秘密の扉のキ―。でも、音がするので、眠らせた。
午前1〜3時。奇面の間にて、犯行があったと推定される。
1〜4時。鬼丸と長宗壁は本館で囲碁
2時。瞳子、サロンへ。20分後、ビデオ観賞。
2時半。不審な物音を聞く。奥の間で。鍵がかかっている。
3時半。サロンの電話が鳴る。本館の書斎からの内線電話。犯人は、サロンに瞳子がいることを知っていた。→秘密の抜け穴を通じて、本館へ行った?
三時40分。瞳子、自室へ。
4時42分。算哲が仮面をかぶらされたと証言。鍵付き。この時には、全員がかぶらされていた。鍵付きで脱げない。
8時。瞳子、奥の間(奇面の間)で主人の死体発見。
仮面つきの主人の首を切ったのは誰か? それはどうしてか?

使用人の3人はアリバイがあるので、のぞかれる。
使用人に妻などはいない。つまり、隠れている人はいない。
殺された主人は、身体的特徴から、主人以外ではない。つまり、犯人が、主人で、別人に入れ替わった、ということはない。
犯人は、屋敷の隅々まで詳しく知っている。秘密の通路ろか、窓の柵がキーになっているとか。でも、さびて音がするんじゃないか、などと、最近の事情には詳しくない。それで、睡眠薬を多めに飲ませた。つまり、久しぶりにこの館に来た人?

“誰か”は言えないのだけど、“どうして”だけ。
それは、主人の仮面が秘密の抜け穴の鍵になっていたから。だが、仮面の鍵が見つからない。それで、首ごと切った?。
指を砕いたのは、主人を襲った時に、犯人は仮面をつけていなくて、酷く、引っ掻かれたのではないか。それで、主人の爪が剥がれた。そのまま残しておいては、自分の顔に深い傷があるのが類推されてしまう。それで、指を砕いたのではないか。おまけに、自分が仮面をかぶる必要があり、全員にも仮面をかぶせたのではないか。
犯人は? 細かい話の中から鹿谷が推理するのだけど、それは読んでください。超、勉強になる。