さよならファントム

「さよならファントム」黒田研二
面白かったわね。幻覚と現実と幻覚が次々と入り混じって、最後までジェットコースター状態で。
まず、妻の運転で車が事故を起こし、四肢の自由が利かなくなったピアニストが、妻の浮気の現場を見て、妻を絞殺すの。これがまず幻覚なんだけどね。それは、謎の根幹にかかわってくるから言わないわ。そして、彼の傍にはいつも、熊のぬいぐるみのクーニャが動いて、喋って、付きまとっているの。もちろん幻覚だから、他の人には見えないの。でも、見える人もいるからメンド―なんだけど。
そして、町で奔放な少女ココロに会うの。彼女は、勝手に主人公の外車を運転して衝突させそうになったり、かなり奔放なんだけど、彼女を狙う女もいるわけよ。それが、どれも、サングラスをかけているの。ええと、試食に毒を入れたり、爆弾をしかけたり。これも、ちょっと現実離れしているんだけど。どこまでが幻覚かは、最後まで分からない。
それで、死んだと思っていた母が出てきたり、殺したと思っていた妻が生き返ったり。とにかく忙しい。でも、最後は、あっというドンデン返し。面白かったわ。

この前紹介した「もしも戦国武将があなたの会社の社長になったら」(若桜木虔)が、アマゾンで、ランキング2位なんですって。これはすごい売れ行き。当然だよね。超面白かったもの。