百人一首の呪い

百人一首の呪い」高田崇史
これはこの人のデビュー作。メフィスト賞受賞した奴。この人らしいというか、百人一首が延々と出てくるの。それも、学校で教えられたのとは、全然違う価値観で。
まず、最初に、百人一首は名作だと教えられたのに、駄作が多いというのも衝撃。それから、名人ばかりだと教えられたのに、二流の人もいて、名人が抜けているというのも衝撃。
それから、百人秀歌という良く似た物があるというのも衝撃。
ええと、最初から説明するわね。まず、大金持ちの旦那が殺されるの。撲殺よ。彼は、百人一首のある札を掴んでいたの。それがダイイングメッセージだと思われるのだけど、その中には、子供やお手伝いの名前が、全部、一字づつ入っているの。これでは、誰が犯人かわからない。
さて、殺された時刻頃、お手伝いさんが、長男の姿を被害者の部屋の外にみるの。そして、その後、次女の姿も見るの。でも、これは最後になぞ解きで出てくるんだけど、お手伝いさんは、サバン症候群といって、順番がめちゃくちゃに記憶される病気なの。だから、この記憶そのものが曖昧なの。現に、彼女は、幻覚も見ているしね。
それから、被害者も何かの病気なの。読んでもよくはわからなかったけど、なんでも、字が絵に見える病気なんだとか。だから、死んだ時握っていた札も、字を現してはいなかったの。絵でメッセージを伝えたかったらしいのだけど、そんなの、他の人にとっては無意味。
まあ、でも、なんとかなぞ解きで犯人はわかるんだけどね。ああ、そうだ、その後、次女も殺されて、それも判るんだけど。
それにしても、あれだけ、名歌だと教えられた百人一首が、編んだ人のシャレで、自分を中心にして、言葉のつながりで並べただけ、とは、衝撃だったわ。

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昨日、テレビでやっていたけど、漢方ってすごいのね。昨日やっていたのは、抑肝サン。認知症にまで効くようね。私も昔、痩せれるからといわれて、飲んでいたことがあるけど、痩せられなかったからやめたけど。漢方といえば、昔、尿が近くって、困って、漢方薬局で相談したら、温胆湯ってのを進められて、飲んでいるの。その当時は10分に一回いきたくなっていたんだけど、飲んだら30分に一回くらいになったの。まだまだ近いんだけど、糖尿があるにしては、まあまあよ。漢方って、本当に奥が深いわね。