猫柳11弦の後悔

「猫柳11弦の後悔」(北山孟邦)
超面白かったわね。さすがメフィスト出身だけのことはあるわね。設定がいいわね。名探偵という教授職があって、名探偵の講座があって、学生は探偵助手をめざしている。楽しくなってしまうわね。さて、筋。
ゼミで弧島へいくの。千年館さんという生徒(大金持ちの娘)の個人所有の島。そこに大きな家があるの。
行ったのは、雪の下ゼミの生徒と教授と猫柳ゼミの3人。まず、千年館が何かで刺されて死んでいるの。傷にクイが撃ち込まれていて、服に蛍光塗料が塗ってあるの。館の外で死体は発見。死亡空いて時刻は、深夜の12時くらい。小田切以外は全員にアリバイあるの。
次。緒方が地下室の透明な箱のなかで一酸化中毒で死んでいるの。死亡推定時刻は、夜の11時。これも全員にアリバイあるの。地下室の壁に蛍光塗料で「毒ガス注意」の文字。
ドアはカードキーで絞められている。カードキーを持っているのは千年館のみ。外へのインターフォンもあるけど、壊されている。猫柳はミッシングリンクがあると言うの。でも、今はまだ不確か。
次。ライターに仕掛けがしてあって、倉沢が付けようとしたら、爆発。猫柳が飛びかかって、二人は少し燃えただけ。
次。停電した。分電盤があるので、ブレーカーを戻せばと木崎が言う。しかし、危ないと感じた猫柳がブレーカーのカバーを壊して、開けられないようにした。すると、発電機の所へ行った。木崎がイグニションを入れた途端に炎。木崎と猫柳が少し燃えた。
次。小田切がいなくなった。腕が切られて放置されていた。小田切のパソコンは指認証。それにふれると、起動した。小田切は殺された?
雪の下教授は、昔警視総監章をもらったほどの人だ。だが、今回は、一度も活躍していない。別人なんじゃないかとの意見が出る。
雪の下が廊下で、ボウガンを手にしている。「これはここで発見したんだ」と言って、逃げる。
次。中居が部屋の中で、雨傘をハンマーで殺そうとしていた。「説明すると長くなるんだ」と言って逃げる。その途中、猫柳を拉致。それを外そうと小田切の手が伸びてくる。小田切は殺されていなかったんだ。
猫柳の説明。「あの腕は千年館の腕だと思う。指認証は、パソコンがスリープの時は嘘で、誰の指でも起動する」
田切「クルーザーの中で隠れていてと先生に言われたので隠れていた」
なぞ解き。猫柳の言「ミッシングリンクがある。でも、それは、当人以外はバカバカしいもの」
さて、中居が、この後、雪の下を殺そうとする。それは、中居の父は、昔名探偵だった。助手が雪の下だった。父の死後、その業績を雪の下が奪って、教授にまでなったので、殺そうとした。
あと、なぞ解きを少しだけ。千年間を殺したのは、雪の下。館の中からボウガンで。蛍光塗料で近くにおびき寄せた。
緒方を殺したのは千年館。彼女は、雪の下から実験だと言われた。それで、緒方を地下室に閉じ込めた。壁に毒ガスの文字。緒方は怖くなって箱の中へ。中には一酸化中毒。動機は、本人以外にはバカバカしいもの。
やっぱ彼は天才。天才の考える動機は、どうも理解不能