殺人鬼フジコの衝動

「殺人鬼フジコの衝動」(真梨幸子
これは、一度前に読んだの。でも、良くわからなくて、ブックオフに売ったの。でも、ものすごく売れているようなので、もう一度買ったの。でも、分からなかった。
内容は、フジコが小さい頃苛められて、殺しを繰り返してゆくの。ある日、フジコ以外の家族が惨殺されるの。その後、叔母の家に引き取られるの。そして学校で、インコを殺してバラバラにするの。それをコサカさんという子に見られて、先生に白状するように強要されるの。それで、コサカさんを殺して、山に埋めるの。
いえ、その前に、叔母に引き取られる前に、何とかという男の子を電車で轢死させるの。
そんで、コサカさんの母親はしつこくフジコを追いまわすんだけど、証拠がつかめなくて、野放し。その後も、好きになった男の子が三角関係の女の子を殺してしまうんだけど、その死体をミキサーにかけたりして、始末するの。
それから、好きになった男と強引に結婚して、子供が生まれるんだけど、押し入れに入れっぱなしで、死なせてしまうの。これも、どこかに捨てるの。
それから、また子供ができて、自分は、バーで体を売って、金を稼いで、整形を繰り返すの。でも、子供には給食費も渡さないで、虐待。母親と同じ。
それで、最後のほうなんか、マンガみたいに、金がなくて、手当たり次第に殺しを繰り返すの。でも、最後は、小さい時、男の子を轢死させたシーンに、戻って、今までのことは夢だった、で終わり。
この人は、下手なのよね。これはドンデン返しでもなんでもなくて、只、自分の書いた事が全部、無だった、という終わり片。これは、才能のない人のやり方。
それにもかかわらず、後書きで、妹がどうのこうのとか。下手の上塗り。男の子が轢死するのは夢だったの前で終わりにすべきよね。
それにもかかわらず売れているのは、エログロだから。「バトルロワイヤル」もそうでしょ。殺しが多くでてくれば売れるの。
ああ、二度読んで、二度とも後悔。読まなければ良かった。ただ参考になったのは、エログロが売れるってことだけ。