殺人症候群

「殺人症候群」(貫井徳郎
重かったわね。でも、ひっかけもあって、面白かったわ。こんなひっかけ(名字と名前と別々に書く)、もあるのかって、勉強になったわ。
1、 警視庁をやめた3人が(原田、倉持、武藤)環に呼び出される。一見、関係のない事件に共通性があるかどうか調べるように命じられる。まず殺人があって、その加害者が精神病や、未成年でほとんど罰らしい罰を受けていなかった場合。その後、その加害者が次々と殺された。復習屋と称される職業のものが、復讐をしたのではないか。倉持は3年前に妻子が精神病患者に殺された。今回は、このミッションには参加しないと言う。
2、 一方、ダンプが事故を起こした。刑事の鏑木と北島は急行する。ダンプの運ちゃんは、被害者は後ろから押されたようだと言う。
3、 渉(わたる、矢吹と名乗っている)は恋人の響子に依頼人がきたと聞く。梶原と言う人。子供を不良に殺された。未成年だったので、一年の少年院だけだった。復讐をしてほしい。
4、 和子の息子は心臓病。移植しか手がない。標的(ドナーカードを持っている男)を突き飛ばして、ダンプ事故。しかし鼓膜が破れてダメ。和子は看護師。
5、 鏑木、過去の事故を調べ、ドナーカードを持っている事をつきとめる。これは、心臓移植を目的に殺しているのではないか。
6、 原田と倉持は、不良に殺された少年Aの父、梶原を尾行する。すると、被害者の会の牧田に会う。牧田が復習屋ではないかと疑う。
7、 響子は梶原の息子の加害者を尾行。襲われる。彼らは全然反省してない。復讐を決意。
8、 響子と渉は梶原の依頼により、加害者少年3人を、シンナー事故にみせかけて殺す。かし、梶原の妻がキリスト教に入り、復讐を止めようと決心したことを知って、愕然とする。しかし、仲介人の牧田は、梶原も教唆で同罪だから口外しないようにと釘をさす。
9、 和子は次のターゲットを探し当てた。免許発行所で、更新の住所、氏名を書き損じてゴミ箱に捨てた物。それを拾う。さらにそいつがドナーカードを持つのも確認。
10、 鏑木は、免許の更新場所を当たる。ある場所で、清掃人が、ゴミを拾う女を見たと証言。ある病院の看護師だった。
11、 原田と倉持は、牧田の家からでてきた女性を尾行。住所を突き止める。しかし、武藤も尾行しているのを知って驚く。
12、 和子は、次のターゲットを事故にみせかけて殺そうとする。しかし、躊躇する。その男に電話番号などを知られ、おまけに殴られる。
13、 響子は尾行の影に感づいて、夜逃げする。しかし、そこにも、協力しようとの手紙が来る。またも夜逃げ。しかし、夜逃げ屋の事務所に誰かは忍び込み、電話番号を知られる。しかし、それは武藤だった。彼は響子に過去を話し、協力したいと言う。
14、 和子は、殺しそこねた男に、死ぬほど殴られ、学校で発見される。目撃者がいる。鏑木は、清掃員の話しから、和子にたどり着く。しかしその時、和子は、病院で死亡。
15、 響子は、鏑木渉から、和子の死を聞く。実は、鏑木は響子の協力者だった。響子は武藤と組んで、そのターゲット(市原)を殺そうとする。だが、鏑木が現れ、市原は、響子を拉致して車で逃げ、学校へ。Nシステムで警察はたどり着く。現場へ急行する。だが、恭子は殺された後だった。鏑木が差し入れするふりをして、中へ入って、市原を殺す。