美女と魔物のバッティング・センター

「美女と魔物のバッティング・センター」(木下半太
この人は好きなんだよね。文句なく好きなんだよね。意外性があって、スピーディで。最初から文庫ってとこも好き。
さて、今回の主人公は吸血鬼です。
と言っても、こうもりに変身したりはしないの。いたって人間的。吸血鬼たるゆえんは、血を吸う所と、死なない所。あと太陽に当たると弱い所。ふだんは、人間の食べる物で我慢しているの。
さて、この吸血鬼は、新宿のホストクラブで働いているの。ここへ美女が来て、ナンバーワンホストを刺すの。で、美女を捕まえると、これが復習屋。このホストのストーカーみたいな女に復讐を頼まれたの。で、吸血鬼君は、この美女に気に入られて、復習屋として雇われるの。
で、最初のお仕事は、キャバクラの店長をボコボコにして欲しいというもの。この店長は、トイレに隠しカメラをしかけて、キャバ嬢のAV映像を売っていたの。で、店長を捕まえてボコボコにしようとすると、その筋の人が現れるの。店長はヤクザとつながっていたの。で、縛られて、美女が犯されそうになって、Vを取られそうになるんだけど、急に寒波が襲ってきて、ヤクザは全員カチンカチンで、凍死してしまうの。そう。美女は雪女だった。アイデアが抜群でしょ。こういう所も好きなのよね。
で、まあ、この後も、色々と仕事をして、最後は夢ってオチなんだけど、それはない方が良かったわね。このまま活躍してほしいわ。