天使の屍、蛸比丘尼

「天使の屍」(貫井徳郎
前にも紹介したことあるかなあ。もし紹介していたら、メンゴ。
青木の息子(14歳)がビルから飛び降りて自殺。部屋には遺書。「もうこんなことは終わりにしたい」遺体からは、LSD。
先生には中のよい友達を三人聞く。永井。園部。水原。その後、生活安全課のデカが来て、色々と聞いていく。
青木は、永井に会う。彼は言う。青木は常盤暁子に失恋したらしい。
常盤に会う。常盤は言う。永井は演技がうまい。裏で変な友達と付き合っているとのうわさあり。表では良い子を演じている。
永井が自殺。ビルから飛び降りて。LSDが発見された。
その後、郵便受けに写真が入っていた。息子の乱交パーティの写真だった。手紙がある。「買ってくれ。百万で。」そいつと会う。50万払って尾行。見つかって殴られる。一緒にいた女の子が言う。「フミヤ辞めて」
その後、フミヤが路上で交通事故。
その後、園部が自殺。LSDが出た。ゲーセンでフミヤと一緒にいた女の子を探しまわる。不良に見つかってなぐられる。その後、水原もビルから飛び降りて自殺未遂。フミヤと一緒にいた女子のが見つかる。話を聞く。
「四人はLSDを吸って乱交パーティをした。しかし、永井だけはビデオを回していて参加しなかった。永井それを裏ビデオの業者に売って、またLSDを買って、皆に配った」
私は水原に会う。そして言う。「永井を殺したのは君たちだね。永井は、自分より成績のいい人を蹴落とすためにあんな事をした。で、君たちは殺そうとした。でも、自殺が続いたので、自殺とされた。フミヤを追いまわして事故に合わせたのも君たちだね」

私が前に師事していた若桜木先生のところで、新人賞の一次とか二次を通過した実力者の作品をネット販売し始めたの。それを紹介するわね。どのくらいのレベルなら一次を通過するか、とか、参考になるから。ぜひダウンロードして読んでほしいわね。
購入は、http://www.e-bookland.net/square/catalog.asp
「蛸比丘尼」(藤原葉子)
第四回「幽」怪談文学佳作です。
感想。戦国時代の話なのに、現代用語が多くて、全然むずかしくない。雜賀衆とか、固有名詞はしょうがないとして、超読みやすくて、面白かったわ。
筋。主人公は、雜賀衆と秀吉の戦いで、片腕をなくす。鉄砲隊の一員。その当時の鉄砲隊は、撃つ人、運ぶ人、球を詰める人、助ける人の4人一組だったの。それで、撃つ人から球を運ぶ人に格下げになるの。ところで、岸和田での戦いなのだけど、海の近くの川のそば。そこは、糞尿などが栄養となって、蛸が大量にとれるところなの。でも、虫がわくので、主人公は、決して蛸を食べようとしないの。で、あるとき、かどわかされて売られていく比丘尼に遭遇するの。
すると、比丘尼が夢に現れて、膿を吸ってくれるの。で、毎晩現れるの。で、傷口は化膿せずに済むの。でも、最後に殺されて、魂となって、蛸に宿ってしまうの。
という話。超読みやすくて、面白かったわ。「幽」や時代物を目指す人は、参考にすべきね。