鬼蟻村マジック、谷中黒猫殺人事件

「鬼蟻村マジック」(二階堂黎人
サトルが山深い里にいくの。恋人のふりをして。そこでは昔、密室殺人が起こっていたの。それは、大男が現れて、村のつまみ者を殺して、行き止まりの部屋で消えたの。
もうすこし詳しくいうと、酒の席に、大男が現れたの。鬼の面をかぶって、蓑をかぶっていたの。で、つまみものを殺して、行き止まりの部屋に入ったの。入り口は一つ。そこに、小人と思われるくらい小さい使用人がいて、ぶつかったといったの。でも、部屋の中からの明かりで、男の影がゆらゆらと揺れていたの。で、村長が入ると、蓑と鬼の面を置いてあったのだけど、男は消えていたの。年のため、甕の中、押し入れの中を調べたけど、いなかったの。
で、これの謎解き。サトルは小人と思われるくらい背の小さい男に、双子の片割れがいたこに注目。その片割れが、肩の上にのって、蓑をかぶって、鬼の面をつけて、つまみものを殺したと推理。で、行き止まりの部屋のトリックだけど、小人の片割れは、部屋の甕の中に隠れていたの。で、村長が共犯で、甕を除いて、いないといったの。ほかの人がのぞく前に、押し入れの扉を外して、移動するときに、その後ろに回って、隠れ場所を移動したの。
さらに、ここは酒蔵で、祖母が仕切っているんだけど、毒殺事件がおこるの。祖母のお椀と、孫のお椀に毒が入っていて、二人とも死んだの。これに毒を入れたのはだれか?
まあ、謎解きを言ってしまえば、心臓の薬のジギタリスを祖母はいつももっていて、それを自分と孫に、多くいれたんだけどね。
さらに、小人の爺さんが、蔵の中で、誰かに突き落とされて死亡。ここも密室で、犯人は消えた。その謎解きは、面白いから、ぜひ読んでね。
さらに、この家は鬼の末裔だということで、おでこに小さな角があるんだけど、角のある男がやってきて、自分は、この家の息子の息子だといいはるの。そして、DNA鑑定するんだけど、親族だということは判明するの。でも、息子が死んだあとの息子なの。なぜ?というに、実は祖父の子供だったとか。とにかく、いろいろと面白かったわ。

「谷中黒猫殺人事件」(風野真知雄
この辺から漢字がおおくなります。字も小さいです。超読みにくい。でも、我慢して読みました。まあまあ面白かったわ。根岸肥前の上の記録。
まず、猫とは関係なく、ある質屋の主人が殺されるの。で、容疑者は伊之助。でも、彼はずっと念仏を唱えていた。で、長屋に行ってみると、ミツバチがたくさんいる。それが念仏に聞こえたというもの。
で、谷中の猫屋敷。猫が多すぎて苦情がくる。でも行ってみると、飼っているのは美人姉妹。二人は火盗改めの長谷川平蔵が処理した一件の生き残り。猫屋敷といわれているが、たった45匹しかいない、という。それから、おくまという猫の下に3千両があると死んだ父から言われているので、猫は三味線屋に売れないという。さらに、父はからくり屋敷に頻繁に出入りしていた。
で、この謎解き。夕日が、四隅においてある作り猫の目に反射して、ある一点をさす。そこに3千両が。
結構しんどかった。