はやぶさ新八御用帖、大奥の恋人

はやぶさ新八御用帖、大奥の恋人」(平岩弓枝
新八は、根岸肥前の上の内与力。内藤新宿のお鯉のところから帰る途中に切り付けられる。
袈裟がけの名手。近くで人が切られていた。それを見たと勘違いされたため。
切られたのは、日本橋本石町京菓子鶴丸やの主人。清兵衛。千駄ヶ谷の隠居所の母を見舞った。300両もっていた。手代と駕籠は先に返した。千駄ヶ谷と淀橋は歩いても1時間。
通夜に行った。清兵衛の妹が大奥から帰ってきている。清兵衛は多くの女性を大奥に入れている。手代の話。新宿に用があるといった。妹はお利尾の方(家斉の愛妾)つきの女中。
宿場女郎に300両は多すぎる。奉書に包んだのも変。
その頃、近くに首なし死体が転がった。指に竹刀だこがある。侍か郷士。すごい切り口。鶴丸やをやったのと同じ下手人か。履物がとられていた。身分をごまかすため。
茶店の女が切られた時間の話を聞いてた。侍言葉だった。(切った方)
大奥、お年寄り、音羽様が、雑司ヶ谷鬼子母神へ参詣する。その警護を、新八朗は頼まれた。そのとき、本堂の後ろ、雨の中、与力の船越が切られた。厠へ音羽が行かれた。境内で扼殺されていた。その下主人を見たので、船越は切られたのか。すごい腕だったから、清兵衛と船越をやった下手人は同じか?
お久美という女中、何も聞かなかったといった。音羽は病気で死んだとされた。
鶴丸屋の隠居が急死した。清兵衛の妹、お久美は、母の不幸にもお宿下がりをしていない。
正ノ助という男の子がいる。母はいない。父は郡代につかえていた。が病気で静養中。
鶴丸やはいう。「正坊の母の勤め先は紀州様。名はお千代」
清兵衛が口をきいて、奉公に出すのは、大奥のはず。変。
将軍の鷹狩が行われた。お鯉は手伝いへ。若い男が竹の中へ何かを隠していた。
将軍で鉄砲で襲われかけた。曲者は逃げた。
新八朗の兄の鹿之助。お鯉に大奥へ奉公してみないかと、打診。鹿の助の母の姪にあたるものが、愛妾の一人、お志賀の方、それでツテがある。
お鯉、奉公にはいる。音羽はお志賀の方付きの女中だった。新八朗は、一連の事件は、大奥が絡んでいるとにらんでいる。調べて欲しい。
おやのという名になった。お志賀の方は体が弱い。お利尾の方も体が弱い。身代わりを差し出した。あの方としか呼ばれない愛妾がいた。音羽の後、滝川が昇進した。
お鯉は逃げた文鳥を捕まえて、「あの方」に気に入られた。お千代というらしい。身分が低いので、滝川の部屋に住んでいる。
雛まつりの日、お鯉の部屋に差し入れが来たが、お千代様のと間違った。お久美がとりか
えしにきた。全員が宴会を開いているとき、お千代のへやから煙。手紙を燃やしたようだ。
お鯉、あわてて煙を追いだし、お香をたいた。
お鯉は、宿さがりをしたときに、お城でのことを新八朗に話す。新八朗は、お久美のこ
とは知っていたので、お千代に興味をもつ。さらに正の助の母がお千代といったのを思い
出しだし、音羽は正の助の父に呼び出されて、殺されたのではと考える。
正の助の父について、調べる。郡代につかえていたが、今は病で静養中。すごい剣の使い
手。
お鯉は、「睦月という男が12社権現にいるので、かんざしを渡してくれ」と、お千代の
方から頼まれた。
お鯉の家。男に襲われ、お鯉、行方不明。お鯉は、神谷の館にいた。男に送ってもらった
という。お城へ帰った。曲者は、お鯉を強引にお城へ戻した。お城から尾行してきて、
何かをことずけて、お城へ戻したのではないか。
滝川は、上野の徳川家の霊廟、当叡山へご代参を命じられた。向島へ足を延ばして、秋葉
神社へ、お世継ぎ誕生の祈願をするつもり。
その日、お鯉は、滝川を眠らせて、お千代様を乗せて、秋葉神社へ。そこでご亭主と合わ
せ、火をつけて、心中。
新八朗の推理。清兵衛、音羽付きの女中に300両を渡すために行ったが、睦月に切られ
た。復讐のため。お城から伊賀ものが放たれたが、それも切られた。首なし死体。
将軍を鷹狩でねらったのも睦月。新八朗を襲って、お鯉をお城へ返したのも睦月。
そのとき、文を託した。
(感想。意外な結果だったわ)



追伸。
先週、橋本市長が嫌いといったけど、それだけじゃ進まないから、彼を落とす方法を考えたの。それには、対抗馬を出せばいいのよ。この前突然辞めた伸助なんかどうかしら。誰か担ぎだすように、動いてくんないかな。