紫の女殺人事件

「紫の女殺人事件」(内田康夫
かるいタッチでおもしろかったわね。最初の方で、僕が出てくるの。内田康夫本人よ。軽井沢の先生になっていたりして、洒落が利いているわね。
筋。熱海の和菓子店、芳華堂で、変死事件。主人の宗宮建夫と妻の花江、一人娘の一恵がワインを飲んで、中毒死。しかし一恵だけは助かった。
後に、一恵の証言。幽体離脱して、天井から見下ろしていた。男が机の引き出しをあけていた。
机にメモ。「浮舟」。父が乾杯の時に、「紫式部に乾杯」と言った。
借金の書類の上に、金融会社あてに、「まことに申し訳ありません」の文書。しかし、これは遺書ではない。
宝石箱の二重底の下にも、「ご期待を裏切って申し訳ありませんでした。死をもってお詫びします」の文書。
遺書だとしたら、なんで、あんなわかりにくいところに置いたのだろう。
現場はいわゆる密室。鍵を持っている人が犯人?
一恵が思い出す。犯人は左利きの男だった。
現場に行ってみる。棚の上に銀色のスタンド。そこに現場が写っている。つまり、一恵は、それを見たのだ。となると、左利きではない。右利きの男。
浅見は商売仇を調べる。薫り木が浮舟を商標登録している。それは、最近。その話を一恵にする。すると、薫り木の主人に似ていたのを思い出す。一恵の家でも、紫式部の作品の題を、商標登録しようとしちた。しかし、両親は死んでしまった。その後、薫り木が、、。
それを盗んだに違いない。しかし、殺すほどの動機はない。
母の実家にいく。すると、死んでお詫びします、は、昔に書いた文書だと判明。結婚当初、反対されていた。
そうこうしていると、その土地が、地上げ屋によって、買い占められようとしていることが判明。地上げ屋の男は、何回も来ていた。おまけに、不動産やなので、鍵を持っている。
犯人は彼? では、ワインに毒はいつ入れられたのか?
一恵の父は、前日に、隣の酒屋でそのワインを買った。その後、いつ、毒が入れられたのか?
わからずにいると、酒屋の主人が殺された。海へ突き落とされて。それで、酒屋がキーになると浅見は判断。すると、酒屋の女将が、一恵の父がワインを買ったとき、不動産やの男も店にいたと思い出す。そして、同じワインを買った。つまり、彼は、そのワインに注射器で毒を入れた。そして、こっそり忍び込んで、すり替えておいた。鍵はもっている。彼が犯人。
動機は、一恵の父が、金を借りて、その金を返したが、地上げのために買い占めをせよと言われていたので、勝手に自分で、その金を流用していた。

追伸。せんしゅうは、田舎へ母の介護に行っていたので、やすみました。で、こんしゅうの話題。田中真紀子さんは、おちてしまいましたねえ。あの人は、常に新しい発見を与えてくれるので、大好きなのに。この前の大学の新設ノーの件だって、あの人は正しいと思うわ。大学ばかりが増えたら、ほじょ金だらけで、日本は破産してしまうもの。それを国民に気づかせてくれたのは偉い。参議院で復活してほしいわ。

それから、介護保険について。田舎の母が、足が痛くて、6月ほど入院していて、今度退院したの。それで、その日から、介護保険で、ヘルパーさんが来てくれたの。一時間で、暖かいご飯とみそ汁とおかずを作っていってくれたの。ありがたかったわ。あと、トイレのそうじもしたかな。暖かいしょくじとトイレの世話さえしてくれれば、人間、足がいたくても、自立して生きていけるのね。感動したわ。
ハリポタの魔法学校の校長の帽子みたいで、気に入っているの。