小鳥を愛した容疑者

「小鳥を愛した容疑者」(大倉崇弘)
すっごく詳しく本を調べているわね。本当にこの人には感心してしまうわ。前は落語について調べてあったし。今後が楽しみだわ。
1・小鳥を愛した容疑者。
石神井の八木義一が逮捕された。その後のペットの世話をするのが、「動物課」の仕事。そこへ行く。5つの鳥かごの十姉妹が沢山。4日前、隅田川で死体が見つかった。
死体は、勝鬨橋下流の水路から入り込んだ。被害者戸所松幸(45)絞殺だった。被害者には前科がある。
かちどき丁目の防犯カメラに不審な車。パトロール中の警官が車を目撃。ナンバーも。それから八木が割れた。八木はそのちょっと前、白バイに追われて、振り切った。その後事故を起こして、今は入院中。
部屋の中を探す。4日前、死亡推定時刻、八木は、新聞を買いあさっている。
一羽の鳥が須藤に向かってさえずる。薄木(動物マニア)は、それが手乗りだったという。
手に利を全部の鳥に混ぜたのはなぜか。鳥かごも別にしてやらないと、手乗りにならない。
手乗りの駕籠を探すがない。掃除機をかけたのか、羽が全然落ちていない。
ここで被害者を殺して、血が第六の駕籠に飛んだ?それで、捨てたのではないか。ゴミ捨て場にいく。回収された後。
ネットで、関東一円のペットショップを探す。中目黒の園田小鳥店が法律の強化によって、閉店していた。
野鳥のメジロ。なき合わせ、江戸時代から盛ん。それで乱かくが規制された。それで閉店。園田小鳥店へ行く。三年前に閉店したにしては、きれいすぎる。なのに、店主の履物の裏には餌が入り込んでいる。一回帰る。戻る。
引っ越しをしている。強引に入り込む。段ボールのかすみ網が入っている。使用が禁止されている物。2階の奥に、守衛の井上がいた。密漁を告白。それで、分け前でもめて、被害者を殺した。

2・蛇を愛した容疑者。
マンション。被害者、山脇真一。ペットは蛇。コーンスネークボアコンストリクター
ドアの隙間が目張りしてある。脱走を防ぐため。
蛇の写真と飼育の細かいメモあり。冷凍マウスを解凍して与える。写真の中に、別人の手が写っている。誰かが合鍵をもって、飼育をしていたのだ。
薄木の推理。被害者は今年に入って、写真が激減している。うつ病だったのじゃないか。自殺の可能性あり。だとすると、この蛇を誰かに譲るというメモがあって当然。
部屋を探す。メモの紙をはいだ跡。彌満和秋は6月15日、崖から飛び降りて自殺。しかし、風呂場とトイレの間に血。流してあるが。その後、蛇が脱皮。誰かが移動して、殻を片付けた。なぜ?メモがある。「私の死後、二匹の蛇は、以下の物に譲る。VOM  」
ペットショップ、VENOMへ行く。有名店。そこの店主の話。山脇には蛇友達がいた。大変な写真嫌い。彼がボアを欲しがっていた。しかし、移動届が必要。彼には前科があるらしい。その時効が三日が。ここで死んでいる山脇を発見した。自分が犯人と思われると困るから、崖から落とした。

3・亀を愛した容疑者。
杉浦(弟)が誘拐されたらしい。姿がみえなくなって95時間。弟の家に行ってみると、杉浦(兄、弁護士)がいた。
部屋(8畳)には大きな亀がいた。スポットライト、紫外線ライトがある。部屋で便秘している。弟にはけがで入院している息子がいる。兄は3年前までわにガメを飼っていた。病気で死んだらしい。
昔の写真あり。昔もわにガメを飼っていた。甲らに傷あり。それは死んだ。それを実家の裏山に埋めた。兄家に行く。留守。つぶした段ボール。ペットショップの印刷。その店へ行く。兄の写真を見せて、何を買ったのかを聞く。メダカを大量に買っていた。
薄木はいう。兄の家の電気代を調べられれば。須藤は署の友達に頼む。ベラボーにたかった。兄家へいく。ブレーカーを落とす。ガレージから兄が出てきた。地下に部屋があった。わにガメを飼育していた。三年前に死んだはずでは。
薄木の推理。弟の亀があの環境にマッチしていない。つまり、新しい。古い30年も飼っていた亀はどうした? 死んだんだ。それで、実家の裏に埋めると言った。しかし、兄は困った。そこには死んだはずの亀ではなく、別の物が埋まっている。
実家の裏山から男の骨が出た。その日、兄は外国から帰国。レンタカーを借りている。事故を起こして、男を死亡させたのではないか?それで、亀が死んだと嘘をつき、男を埋めた。今回、弟の亀を埋めると聞き、弟を監禁した。そして、男の骨を掘り出す気だった。弟は別の別荘に縛られていた。

4・ふくろうを愛して容疑者。
容疑者の家にいく。フクロウが飼われている。容疑者、藤田。被害者の、隣の家の主人、渋谷。通報者&発見者、渋谷敦子、隣の妻。
隣の家は、フクロウが夜、うるさいと、裁判に訴えようとしていた。容疑者は、死亡推定時刻に、ジョギングをしていたと言っている。アリバイの証言者ない。隣の家に、ミミズクの羽が落ちていた。容疑者にくっついて持ち込まれたと思われる。しかし、藤田の飼っているのは、フクロウ。違う。
薄木の言い分。フクロウは、夜、そんなに啼かない。それに落ちていたのはミミズクの羽。フクロウの羽ではない。
藤田の家の周囲を調べる。盗聴器がある。どのくらい煩いのか、調べるために設置。しかし、それで、まずい者を拾ってしまったんじゃないか。仮にDの声とする。それを藤田は隣の主人に告げた。それで、隣の主人はそのDを呼んで、喧嘩になり、Dに殺されたたんじゃないか。Dの可能性のある人。隣の家の弁護士。ミミズクを飼っている。その隣の弁護士が隣の奥さんと浮気をしていたら?あくまで推理だが。さて、犯人はDか?奥さんか?面白いから、読んで。

今週面白かったのは、BSだけど、「多摩川殺人事件」内田康夫の。
多摩川に殺人遺体。名刺から、少女Aの父と判明。少女Aは車いす。よく調べると、ポケットの中から紙。13358のメモ。電話番号ではないかと少女は推理。来たから日本中のエリアナンバーをつけてでんわ。東北の海明寺という寺に唯一つながった。そこの囲碁の仲間がいて、囲碁をしたらしい。主人公は、Aに頼まれて、海明寺にいく。囲碁の仲間に話を聞くと、夜9時に、駅まで人と待ち合わせをしたとか。駅前にいって、聞き込みを聞くと、御殿まりを買った。男とあった。「針のない蜂」という言葉を話していた。
さて、次に、被害者の机を調べると、名曲喫茶のライターあり。その名曲喫茶にいくと、男と会っていたことが判明。そのときの言葉が、「山火事で9死に一生を得た」。それをAに聞くと、山梨の16年まえの山火事と判明。それで、生き残った男を探す。小坂。
小坂に会う。しかし、死亡推定時刻、彼は、秋田のホテルにいた。そのホテルは、夜9時には扉を閉めてしまう。出られない。夜11時、クリーニングを頼む電話があった。
朝6時にはいた。
ところで、「針のない蜂」を地中海ミバエと推理。小坂は、坂田湊に、オレンジを積んだ船がくることを、何回か、電話して確認していた。小坂は会社は火の車。で、これをネタに、5千万を盗んだんじゃないか。
で、小坂の止まったホテルで、掃除のおばさんに話を聞くと、小坂の部屋が煙草臭かった。小坂は煙草は吸わない。でも奥さんはすう。それで、奥さんが止まって、テープで11時のアリバイ証言を偽装したと推理。そのあと、奥さんが、別人に宿泊カードを書いてもらったとか、車は友達のを借りたとか、色々あるのだけど、小坂が犯人と断定。
感想。最初に、少女が、日本中の市外局番で、番号を探すのが新鮮だったわ。

あと「牛尾刑事」も参考になったわ。
身元不明の死体が発見されるの。それを週刊誌の記事に書いてもらうと、知っているって人が現れるの。でも、まだ身元が判明しないの。それで、九州弁をたよりに、あと、銀行の金を横領して、退職させられた、をキーワードに、インターネットで調べるの。すると、身元が判明するの。昔、西村京太郎が初期のころに、よく、新聞広告を載せて、目撃者を募集していたことがあったけど、進歩していないのね。