巣立ち。お鳥見女房5

「巣立ち。お鳥見女房5」諸田玲子
恵以と久衛門が鷹を巡って言い争いをした。逃げた鷹の紐が鬼子母神の木の枝に絡まったのだ。久衛門はそっと捕獲しようとしたのだが、恵以は紐を切れと言った。結局紐を切ったのだが、二人は犬猿の仲になった。
恵以との婚礼の前日、付け火があった。納屋が燃えただけ。伊差が犯人だった。和知に冷たくされ、自分の縁談が流れたことで、和知の娘、恵以に恨みを抱いたのだ。しかし、珠世に意見をされて、伊差はしょぼんとして出ていく。
餌のツルがならず者たちに殺されてしまう。それで、品川の鳥見役の家までツルを借りにいく。何とか間に合うが、心臓の悪かった久衛門は走りすぎてしぬ。