天使と悪魔のラストディナー

「天使と悪魔のラストディナー』木下半太
読んでから思い出した。一回読んでいる。でも、すっかり忘れてしまったので、もう一度取り上げる。この人は、私のとってはバイブルだから。
1. 東京湾の人魚。
殺されても恨みがあると、生き返る。人魚。陸上では普通に歩ける。名は浅利詩歩。
恋人がいた。バンドのボーカル。その恋人の殺されたと思っていた。二人でドライブに行って、意識がなくなったから。ライブハウスへ行った。マネージャーがいた。車で海へ誘われる。乗る。途中で、彼が言う。「なんで生き返ったの。二人とも殺してやったのに」。犯人はマネージャーだった。そこへ車で吸血鬼二人が現れる。スーツ姿。マネージャーを殺してくれる。
2. 井の頭線フランケンシュタイン
英夫は電車に惹かれて死亡。フランケンシュタインとして生まれ変わった。彼は、クガちゃんという、美人の少女の熱烈なファンだ。いつも、井の頭線で、彼女を守っている。
二か月前、英夫はクガちゃんにラブレターを渡そうとした。そのとき、誰かに押されて落ちた。
吸血鬼と名乗る二人組に話をしている。クガちゃんのストーカーに中沢という少年がいる。彼が言う。「先月、クガちゃんは、猫を助けるために線路に降りた。自分も助かった」
三日後、中沢、誰かに線路へ突き落とされて、死んだ。復讐だ。
ラッシュ時、ホームの上。クガちゃんに近づく。電話教えて。そのとき、「ニンテンドーDS」をやっている少年が叫ぶ。「邪魔をするな」。それで思い出す。クガちゃんに突き落とされたことを。今回も、また同じだった。生き返って、それを吸血鬼に話す。クガちゃん、血を抜かれる。
3. 新宿三丁目のオオカミ男。
ゲイのカズキ。公園で殺された。狼男として生き返る。ゲイバーへ行く。
殺された日のことを思い出している。ゲイバーで知り合った男と、世田谷の紅花公園で待ち合わせをした。不良が2人、近づいてきて、バッドで殴られて死んだ。二人は捕まったが、二人に悪事を仕込んだ男はまだだ。
吸血鬼の証言。紅花公園のトイレの脇の溝の中から、この店のマッチが発見された。それで、この店にたどり着いた。店にはミサキ君がいた。狼男は思い出した。あの日、この店で、ミサキ君に会った。二人にバッドで殴られた後、意識はあった。その後、ミサキが石で殴った。ミサキ、吸血鬼に血を吸われる。

4. 築地卸売市場のゾンビ。
慶子。樹海で首つりに見せかけて、殺された。合ったばかりの男に。有山、田端も同じ。
三人は、築地で働いている。そこへ吸血鬼が来る。
慶子の思い出。10年前、パチンコ屋。やりすぎて、車の中に子供二人。一人死亡。離婚。アルコール依存に、治療。そこで、天使のような笑顔の男に会った。天野だった。で、内田はシャブで恋人を失った。
吊るされる時の慶子の思い出。吸血鬼が言った。天野は、慶子の子供を狙っている。
10年前のケータイを戦利品としてもっているかも。番号を思い出してかけてみる。出た。
近くに天野がいた。ボタンを押した。慶子たちが乗っているタクシーが爆発した。
5・六本木ヒルズの天使。
天野は、ホテルのプールで泳いでいた。母の思い出。「音楽が聞こえるでしょ」
その母を殺したのが最初。
ふさ子が話しかけてくる。「あなた人を殺したでしょ」
ママの思い出。「ママは看護師だったの。カリでたくさんの人を殺したの。夫もそうよ」
ある日、ふさ子が言う。「殺してほしい人がいるの。」
またママの思い出。「20歳の時、男を殺した」
今は、天国のママに褒められたくて、殺しをやっている。
ホテルのエントランスで、吸血鬼に呼び止められる。トランクを開けさせられた。「治療道具だ。ある女が死にかけているんだ」と言って、切り抜ける。
また、天国のママとの会話。「ふさ子さんの足首を切ったの?」「違うよ。男をそうやって、殺してほしいんだって。男の名は寺田。75歳」寺田を見つけた。ふさ子のレストランで殺した。吸血鬼に復讐された。
7.浅草花やしきのカッパ。
あつし6歳。詩歩と会った。いざかやに連れていかれた。吸血鬼がいた。花やしきに行った。後は読んで。