ドミノ倒し

「ドミノ倒し」貫井徳郎
この人は、「慟哭」の時からのファンなの。帯にはこう書いてあるーー一つの事件が、別の事件を呼び起こし、芋づる式に、堀おこされる、死体、死体、死体――。
本当に、その通り。ふつうは、最後に向かって、だんだんと収束しているじゃない。それが逆。最後に向かって、死体が、次々と現れるの。超面白い。爽快。
筋。主人公の探偵の所へ、江上ユリが訪ねてくるの。美崎町の山の中で死体が発見されたの。世良朱美。その容疑者として、前山幸一が上がっている。幸一は、ユリの姉の紗江の元恋人。つうか、ストーカー。アリバイはあるが、警察は信じてくれない。
アケミのストーカーもやっていたから。アリバイは居酒屋で飲んでいた。死亡推定時刻は、7時から10時。でも、9時半に居酒屋を出れば、間に合う。
主役は、警察署長と知り合い。幸一は、アケミの幽霊を見る。居酒屋で聞くと、店主は、飲んでいたと証言。
警察署長から電話。アケミの足の裏には×印があった。同じ特徴の死体がもう一つ。
二年前、大関芳郎。大関の母に話を聞く。趣味の話になると、口をつぐむ。大関の友達の小島に話を聞くと、趣味の話になると、口をつぐむ。小島を尾行。ビデオやのロリコンのコーナーに入っていく。そこで所長の情報。大関は、ロリコンの趣味があって、Aちゃん殺しの容疑者だった。 その後、刑事に殴られる。手を引けと。「所長は孤立しているんだ」
とも。ユリが調査を手伝ってくれる。一緒にアケミの幽霊をみつける。(メスコ)で。
 実は、双子だという。双子の片割れは言う。アケミは、老人会の連中に、実在しない株を売っていた。つまり、詐欺。
老人会の連中に聞く。本当だった。その後、所長から電話。また新しい死体が。足の裏に×印がある。
最後は言えないけど、ヒント。「オリエント急行殺人事件」の大掛かりな奴。所長は部外者。