宝探しトラジェディ

「宝探しトラジェディ」木下半太
実は、「三分の一」を探していたの。でも、見つからなくて、これがあったので、買ってしまった。「五分の一」が超面白かったので、「三分の一」も面白いと思うのだけど、まあ、映画になるというので、それまで待ちましょう。
で、この作品。キャラつくりが秀逸。主人公の七海は小学生。デブとちょっとドモリの友達といつもつるんでいる。七海は、元冒険家の父がいる。とにかく、破天荒。七海の字も、最初は、我我林(ガガーリン)とつけると主張した。母はあきれて出て行ってしまった。
すると、フィリピンパブのマルガリータと結婚。でも、離婚が成立していないから、形だけ。
で、ある日、京都のおお金持ちのジーさんから、孫娘を探すように依頼が来る。経費はいくらかかっても構わない。孫娘は、よく家出する。5日くらいかえってこないことはしょっちゅう。でも、今回は、違うような気がする。
で、なんで、父に依頼が来たかというと、ジーさんの娘が、相手は、例の冒険家(有名)だと言ったかから。七海の父の名を挙げた。
七海たちは、ジーさんの用意してくれた豪華なリムジンで、京都のあちこちを食べ歩き、ついでに孫さがしをする。しかし、手がかりがつかめないので、一反、神戸の家に帰る。父は途中で、はぐれた。すると、父が孫娘を誘拐したという脅迫状が届く。身代金は5億。
三人は、指定場所に届けるが、、、。
謎解きを言ってしまうと、実は、これは孫の狂言。その金で、父に、また冒険家に戻ってほしかったから。それが、ジーさんに伝えられ、父は、誘拐犯から、ジーさんのお気に入りに戻る。つまり、スポンサーにつく。
どうということのない話。だけど、キャラが立っていて、面白かったわ。映画の三分の一も楽しみ。