貴族探偵VS女探偵

貴族探偵VS女探偵」麻耶雄嵩
1・白きをみれば。
探偵の愛華は、友達の紗千の招きで、別荘に来る。そこで人が殺されている。笹部。
井戸のそば。スリッパに血。階段にも転々と。凶器は短い棒。天井の梁に、凶器のぶつかった跡。凶器は短いから、紗千が犯人ではない。
死亡推定時刻。午前3時から4時。途中の道路で車炎上。警察がこれない。紗千のコートのボタンが近くに落ちていた。紗千は犯人になりえないから、犯人の偽装に違いない。
停電があった。3時半から30分ほど。停電の時に、アケミと千秋は部屋にいた。凶器物
置小屋にあった。2時に雪はやんだ。その後、誰も出入りしていない。足跡があない。物置きのシャッター、右手の跡(手袋)あり。右手だけで開けている。左手にけがをしている人。というと、貴族探偵だけだけど。
昭美と畔野は、半年前から交際。笹部が横恋慕。笹野が畔野を呼び出して、戦いになって、畔野がやった?
午後4時から一時間。紗千は、畔野の運転で、街へ買い出し。そのとき、コートはハンガーにかけっぱなし。そのとき、ボタンを取られた。だとしたら、畔野ではない。
停電は、殺害の直後に起こった。それで、犯人は、スリッパに血がついたのに気が付かなかった。停電の時部屋にいた、アケミと千秋はのぞかれる。
紗千のコートのボタンが午後4時以降に盗まれた。誰でもとれる。しかし、一緒に外出した畔野はのぞかれる。除外されるのは、紗千、千秋、アケミ、畔野。残ったのは、亀井。それに、物置の跡。左手に怪我。亀井だけ。
すると、亀井が笑いだす。「私は貴族探偵だ」
そのとき、外にプロペラの音。執事が駆け付け、推理。
物置の跡。あれは左手に笠をもっていたから。亀井でもOK.
背が低くなく、停電時にアリバイがなく、昨日午後4時にボタンを盗める物。それは、殺された笹部。
彼は、恨みのある誰かを誘い出して、殺して、紗千に罪をなすりつけるつもりだった。それで、凶器を盗んで、ボタンを盗んで、梁に跡をつけて、殺そうとした。だが、逆に殺されてしまった。彼の恨みのある者。それは、恋敵の畔野。

2・色のでりけり。
依子の恋人たちが島に招かれる。中妻、稲戸井、依子の兄。子守の真由。父と継母。その子、礼人。
稲戸井が占いをする。父と継母とその子の名を聞いて、激しく動揺する。
貴族探偵が来る。10時。稲戸井が殺されている。二階で。首つりに見せかけて。
中妻は具合が悪くなって、9時半に二階の自室にいって、吐いた。アリバイのないのは、中妻だけ。疑われる。女探偵がくる。警察も来る。
ドアノブにかけてあったのは、白のタオル。水色のタオルが落ちていた。首筋に水色の色。首を絞めたのは、水色のタオル。被害者はケータイに短い遺書。それが9時半。9時半までのメールは閲覧すみ。以上から、9時半までは生きていた。
警察の見解。9時15分から9じ45分までが死亡推定時刻。氷の解け方から。つまり、9時半から、9じ45分まで。
中妻、トイレに立ったのが、9時40分。その後、リビングに戻る。
依子。9時50分にリビングから出たが、5分で戻った。
兄の豊。9時40分に友人の家到着。30分かかる。アリバイ成立。
チチの紀昭。リビングにいた。アリバイ成立。
妻の字図子。9時20分まで、リビング。そのあと、子守と一緒。アリバイ成立。
料理人。片付け。アリバイあり。
女探偵の推理。一度くびつりをさせたが、ほどけて、二度目に入った時、あわてて、白のタオルでやり直した。9時30ふんと9時45分以降にアリバイのない人。髭探偵だけ。アラームは、犯人が10時にセットした。
執事の推理。
殺した人と、二度目の偽装をした人が同じとは限らない。落ちていたタオル(水色)に気が付かずに、偽装した。
最初の殺人。9時30ふんまでの閲覧、メモ。犯人が偽装。動機から訴求します。
右手に怪我をしていて、首を絞めるのができない人、外に出ていて、アリバイのある人、のぞかれる。志津子と豊。
他は、9時15分前にリビングから出たから、全員、可能。動機から。礼人の礼は、旧字では、禮。それで、豊の子と、稲戸井は考え、動揺した。それで、稲戸井が、豊を脅迫した。それで、反対にやられた。車で外出中に帰ってきた。

他に、驚きのドンデン返しの推理が三つ。超面白い。