甲州隠密旅

甲州隠密旅」幡大介
大富豪同心も12段だそうで。この辺になると、薀蓄もかなり出尽くして、戦いばかりで、スリルとサスペンスで、面白かったわ。
まず帯から。
八巻卯の吉の尽力で、旗本坂上家の当主となった権七朗だったが、祖母の英照院の不行跡の責任を取る形で、交付勤番を命じられる。権七朗の命を狙う英照院と、大悪党の天満屋。それを阻止しようと、隠密廻り同心の役を受け、甲州路を行く卯の吉たちを待っていたのは、天満やがしかけた罠だった。
もう少し詳しく言うと。
甲州勤番というのは、山流しらしいの。で、卯の吉は、大侠客の大親分と一緒にいくの。自分の身代わりをおやまのユリの丞にさせてね。さらに、剣の達人の美鈴が尾行するの。
で、途中で、悪人は、日野の渡しの所で、堰を切って、下流の木の橋を流すの。
卯の吉は、中洲に飛び降りて助かるんだけど、美鈴が大悪党と丁々発止と斬り合って、敵の腕を斬り落として、悪人を捕まえるの。迫力あったわ。

ついでながら、ぜひドラマ化してほしいわね。NHKかどこかで。その際の主人公は、絶対ジョナサンだよね。まあ、性格的にはアレキザンダ―だけど。ああ、城田憂もいいわね。でも、格から言ったら、主役が城田で、おかまのユリの丞がジョナサンかな。