姫様御輿入れ

「姫様御輿入れ」幡大介
千両役者捕物帳の第二弾。まずは帯から。
将軍の娘、溶姫が加賀へ嫁ぐ慶事で、好景気に沸く江戸の町。女形であることを隠しつつ、桜山家で同心を務める千代丸に、前田の家紋が入った椀の詐欺事件が持ち込まれる。さらに姫の出自を理由にhした加賀の婚姻反対派から姫を守るため、千代丸は花嫁に化けることに。一方、一座の用心棒・通称センセイは、婚姻費用の重税にあえぐ加賀の農民たちの直訴と、それを隠れ蓑にした溶姫暗殺の片棒を担ぐ羽目になってしまう。はたして、千代丸と藤本貫太郎一座の面々は、溶姫の菩提寺行脚を乗り切って、徳川と前田の縁、ひいては、江戸の平和を守れるか。
さらに詳しく言うと、加賀藩の田中と名乗る侍が、お椀を5個作ってくれと言ってくる。一つ欠けたらしい。蒔絵の豪華な物。加賀藩の紋が入っているので、ほかへは売れない。つまり、加賀藩の誰かが詐欺をしhたと千代丸たちは読む。で、亀が加賀藩上屋敷へ潜入すると、重兵衛と呼ばれた侍が怪しい。しかし、難のためか? わからない。一方、センセイも重兵衛の屋敷で用心棒をすることになる。どうやら溶姫暗殺を企んでいるらしい。
溶姫は、播磨の守と親しい破壊坊の娘が、将軍の側室となって生まれた娘。溶姫が加賀百万石へ嫁いでしまえば、播磨の守の権力は絶対的になってしまう。それを重兵衛一派は阻止しようとしている。
それを知ったセンセイは、わざと毒薬を盗ませる。さらに、もう一人の仲間に毒薬に見立てた薬を作らせる。それを重兵衛に渡す。
重兵衛は、それを今回だまし取ったお椀に塗りこんで、さらに糊で上を固めて、お毒見役をやりすごして、溶姫を暗殺するつもり。
さて、お参り当日。千代丸は、溶姫の身代わりで、寺に挙げられる。そこに、婚姻の相手、前田藩の若侍が乗り込んでくる。そこへ、直訴の百姓たちが押しかけ、てんやわんやの騒ぎに。
感想。面白かったわ。増上寺へお寺参りに行くときに、こっそり、婚約相手を密会をするなど、なかなか、アイデアが飛びぬけていてね。

今週面白かったのは、と津川警部。
なかなか入り組んでいて、最後まで動機が分からなくって、面白かったわ。
まず、A子が殺される。バッグの中に、会津への乗車券とと津川の名刺。そして、会津の旅館で、夜、と津川は呼び出される。そして、その場所でB子が殺され、と津川が容疑者に。それを犯人に呼び出されて、撮影していたC子がいる。で、B子は、一年前の、D男の事故の目撃者。D男は、このCこの証言で、事故で済むところを、と津川が殺人だと言い出したので、有罪になって、自殺していた。で、と津川は、今回の事件は、自殺したD男の復讐をしているのではないか、と推理。で、調べると、C子は、D男の福祉関係時代の同僚。さらに、D男の強力な後援者E男が浮かぶ。でも、アリバイはあるので、実行者ではないらしい。では実行者は誰か? 調べると、B子が元警察官と付き合っていた。それは、交通事故を調べたF男。で、長くなるので飛ぶが、実行犯は、F男。かれは、 E男に頼まれていた。では、E男が最初のA子を殺させた動機は?
実は、D男がつきあっていたA子が、二人の同性愛をつかんで、一億円をゆすっていた。これが面白かったわ。