赤いこうもり傘

「赤いこうもり傘」赤川次郎
まるで少女マンガね。女子小学生か、女子中学生のあこがれる夢が、全部出てくるの。まず、名門の女子高のエリート女学生。パパは世界的に有名なバイオリニスト(死んだけど)。自分もオーケストラのコンミス。そして、バイオリンの腕は、BBCの指揮者がほめるほど。
さらに、フェンシングの盟主。さらに、出会う男が、全部、主人公と恋に落ちる。そのうちの一人が、英国大使館のエージェント。さらに殺し屋が出てきて、ある人を殺そうとするのだけど、主人公が「私の剣に勝ったら殺しなさい」と言って、殺し屋がその条件を飲んで、互角に戦って、手を引かせるの。
さらに身代金運搬役に抜擢されて、ハラハラドキドキの場面を味わって、さらに、二度目の運搬では、サーカスのようにゴンドラから鉄柱に飛び移るの。犯人に見つかって、犯されそうになるが、主犯の一言「待ってろ」で命拾いをして、(犯人の前で、ストラスバリの演奏までするの)、さらに侵されそうになったら、エージエントに助けられる。そして、誘拐されたストラデバリ12台を取り戻す。
さらに、BBCのオケと共演して、大喝采を浴びて、最後は女王陛下のパーティに招かれて、ここでもバイオリンを弾いて、大喝采を浴びる。
あまりにも現実味がなくて、笑ってしまったわ。でも、これくらいが女子小学生と女子中学生にはよいのかもね。
さて、筋。主人公の瞳は、電車で祐二と知り合う。ところが、祐二がストラデバリを瞳のバイオリンと入れ替える。祐二は貧乏学生らしいので、どこかで盗んだに違いない。
で、翌日、盗まれたと新聞広告をだしてないかとみると、怪しい広告が。その電話番号から、秘密のルートを使って住所を調べていくと、そこの人が殺し屋の伯爵に殺されているの。そして、瞳は駆け付けてきた男二人に取り押さえられる。この二人がイギリスのエージェント。一人はジェームス。で、瞳と恋に落ちる。(瞳が恋に落ちるのは買ってだけど、ジェームスまで恋に落ちるのは、夢物語ね)
で、ジェームスが言うには、BBCのストラデバリが12台誘拐されて、一億円を有給されている。身代金の運搬役は女。
で、瞳がその役につく。しかし、公園で、アベックと喧嘩しているうちに、一億は盗まれる。
しかし、ジェームスは、「君に怪我がなくてよかった」といたわってくれる。(ここもちょっとね。ふつうの男なら、怒鳴るか、バカにするのにね)
で、二回目の運搬のBBCのお世話役の早苗が行く。あ、その前に、祐二が轢き殺されそうになり、入院。おこへ、伯爵がくる。彼は、ジェームスを殺しに来たのだがが、別の何十人かが死ぬと知り、やくざ(停電にした)二人を、ジェームスと協力して殺す。
さて、二回目の運搬。ゴンドラから鉄柱に早苗がバッグを投げる。瞳は、そのあとを尾行していて、自分も鉄柱に乗り移って、尾行するが、犯人に捕まってしまう。
その後は、さっきも言った通り、祐二の兄が、犯すのやめさせたり、ジェームスが救ってくれたり、夢物語。あ、ここで、早苗が主犯だと判明。しかし、早苗は相棒がいるという。
その早苗も例のマンションで殺される。しかし、瞳は、話のやり取りから、エージェントの会田が相棒と断定。
それを聞いたジェームスが、殺そうとするが、ここでもまた、伯爵が現れて、撃つ。実は、伯爵は、会田が怪しいのdえ、殺すように命令されてきていたのだ。この後、BBCと共演、大喝采。ジェームスと伯爵の戦いがあるけど、あまりリアリティがないので、カット。

今週面白かったのは、中村梅雀の。
脇役がたくさん有名人がでていて、だれが犯人か予想をつけるのは難しかったわ。で、河合我門に予想をたてたのだけど、違ったわ。ひっかかったわ。