三毛猫ホームズの大改装

三毛猫ホームズの大改装」赤川次郎
いつもの赤川と同じで、改行が多くて、読みやすかったわ。でも、何か物足りないの。なぜかしら。と考えてみるに、人が殺されて、なぞを解くって形式じゃないからかも。誰が殺したらはっきりしているからなのね。きっと。でも、まあ、アイデアは普通の人にはないもので、面白かったわ。
片山刑事は、夜の盛り場で、2万を貸してと言われて、かした女子高生、立石千恵と会う。その日を境に、心を入れ替えた千恵は、片山の彼女になるという。
一方、彼女の父親で、売れっ子漫画家だった立石みつぐは、マンション改装計画の推進者に利用されようとしていた。
そして、同じころ、窓際編集者の平栗は、雑誌の編集長に抜擢されていた。
困った平栗は、集められた同僚に相談すると、一人の女の子が、同じマンションで、改装計画がこっていて、年よりの夫婦が改装費用を出せないので、自殺しようとしているという。平栗は、それを取材して、大スクープにしようという。
さて、マンションの改装推進業者Aは、ほかにも古いアパートの建て替えを推進していて、そこを爆破で壊す。そこにいた久保田の妻と子供が巻き込まれる。しかし、かけつけた片山に助けられる。それを聞いた久保田の夫は、こっそりAに電話して、失敗したことを告げる。その後、病院へ毒入りの土産を届けるが、片山にみつかり、失敗。
その後、Aの秘書の大家に殺される。一方、立石の妻は、大家に誘惑され、関係を持つ。立石もAに命令された女に誘惑され、関係を持つ。それを知った妻は、その女を殺す。
さて、狩谷夫婦が自殺する日、平栗は、マンションのその部屋にカメラを備え付ける。別部屋でモニターを見る。狩谷夫婦は、デベロッパーのAと秘書の大家を呼びつけ、動かなくなる薬草を飲ませ、その部屋にガソリンをまいて、火をつけるの。さて、狩谷夫婦とマンションの住民はどうなる。最後の盛り上がりには舌を巻いたわ。
追伸。
三日続けての泉ピン子だったけど、昨日のは、ちょっと、ダルかったわね。まあ、でも、村田がよかった(好きなので)ので、許すとするわ。