夜泣き三味線

「夜泣き三味線」質蔵きてれつ繁盛期。沖田正午。
ちょっとホラーの入った人情ものです。神田小柳町の質店「八前屋」のとなりのお稲荷さんに、女が雨に撃たれて倒れている。腕にひどいけが。三味線(高い)をもっている。
看病して気がついて、女は出ていく。三味線を質草に入れる。
腕は折れているのを治療してやった。後をつける。日本橋の質店(大店)十佐衛門店が襲われる。そこへ入って行った数日後、侍が三味線を探してやってくる。流せないので、ないという。質屋組合で、十佐衛門と会う。お徳という女は知らないという。夜中に三味線がべんべんと鳴る。
何日か後、お徳が帰ってくる。そして、話をする。実は自分は岡場所の女。十佐衛門のお内儀がそっくりで、家に入った。お内儀が、喧嘩して出て行ってしまった。娘の結婚式に身代わりに出てくれと言われた。十両出すと言われた。しかし、その後、無一文で追い出された。抵抗して腕を折られた。
でも、今は奉公先を見つけたので、三味線を受けだせる。その後、主人公たちは、復讐を考える。そこには、亭主を殺して、家に戻ってきたお涼と新しい旦那がいた。さて、復讐はどうなる。