湯船盗人

「湯船盗人」幡大介。
大富豪同心の第11弾。薀蓄は少ないし、軽妙だし、超面白い。
八巻卯之吉(同心)が柳橋で遊んでいると、知り合いの徘回師が殺される。彼は御家人で、内職として俳句を読んでいたらしい。その徘階師についていた幇間に話を聞く。その幇間が、旗本の友人に、湯船を盗んでくれと頼まれた、という。まあ、旗本との間には、医者が入っている。人間の油のしみ込んだ湯船が薬になると言われたのだとか。しかし、卯之吉とて医者。そんな話を聞いたことがない。これには裏がある。
で、幇間にさらに聴くと、湯船を2両で買うから壊してくれ、いう策を考え出したらしい。
で、六軒堀町のある仕舞多屋に話しかけてみた。そこは、旗本と医者が、前に話をかけた家。でも、譲ってくれない。その家には、背の高い娘がいた。で、卯之吉が、その家に行ってみると、引っ越していた。
その後、旗本から呼び出しがある。そして、その引っ越し先を教えてくれる。さらに、湯船を盗んでくれと言われる。
で、風烈同心(火事にならないように取り締まる)のふりをして、風の強い夜に、その家に行き、湯沸しをしているのを辞めさせる。で、外で待っていると、娘が湯屋に行く。そのあとを例の旗本が尾行していき、娘の跡から湯屋に入る。しかし、その旗本の跡から、さらに、別の侍が尾行していて、湯屋で、その旗本を刺す。だが、湯殿中を、騒ぎを聴きつけた主人が改めたところ、女はいなかった。で、卯之吉は、その旗本の家を調べる。すると、20年前、双子が生まれたことがわかる。不吉なので、一人は女装させて、江戸市中で育てていた。しかし、最近、殿と長男が、インフルエンザで、死にそうになった。それd、その娘が、本当の双子か調べに来たのではないか。それは、体の痣であった。湯船を壊して湯屋へ行かせるしかない。
しかし、その旗本の家のバーさんが、別の跡取りを押していて、その確かめにきた侍を殺させた。
感想。なかなかひねりが利いていて、面白かったわ。参考までに、この旗本とは、坂上丹後という7200石の旗本だった。さらにその町屋は、この旗本の抱え屋敷だった。

「超高速参勤交代」映画
 宣伝の時から面白そうだと思っていたけど、面白かったわ。途中をはしって、宿場では、後ろに回ってというのは、わかっていたけど、全編喜劇ね。特に西村がよかったわ。
それから、途中から、忍びに襲われるの。それも、迫力があったわ。ピアノ線で吊るして、空中で回転、なんて技も、わざとらしてくて、面白かったわ。文句なく、笑えたわね。

それから、今週面白かったドラマは、「強き蟻」
これも面白かったわ。推理ではないんだけど。まず、恋人の浮気相手が死ぬの。自殺か、他殺か微妙なところ。それで、主人公は、敏腕弁護士を頼んで、無罪にさせるの。警察は、未必の故意を言ってきているんだけどね。司法解剖した監察医が、睡眠薬の成分分析をしていないのを楯にとってね。で、大金持ちの爺さんは、10億の資産はあるんだけど、土地を切り売りしているだけで、すごいケチ。すべてお手伝いさんが、金を管理。
で、主人公は、遺書を書かせるの。10億すべてが自分にくるように。それを担保に10億を借りて、レストランをしようとするの。そうこうしていると、爺さんが死んで、遺書の開示になるんだけど、自分に書いた翌日に娘に全部渡すと書いたと若い女に言われるの。でも、法廷遺留分はもらえると思うんだけど。でも、その女と取引をして、5億を挙げるから、その翌日の遺書をはきさせるの。あ、そうそう、爺さんを死ぬように誘導するところ面白かったわ。天井裏で、自分の浮気のテープwかけて、爺さんが起こって、戦いにくるところを、よけて、階段から落ちるように仕組むの。でも、最後は、最初の男に、弁護士との浮気のテープを聞かれて、弁護士が殺されて、自分も瀕死の重傷を負うの。面白かったわ。