天満月夜の怪・八丁堀地蔵橋留め書き2

「天満月夜の怪・八丁堀地蔵橋留め書き2」浅黄班
まあ、薀蓄がすごい。うんちくだらけで、超うんざり。
地蔵橋町で心中事件が起こる。それは、お妾さんの家。間男が刺して、首をくくって死んだ。
さらに詳しく言うと、内側から鍵がかかっていて、完全なる密室。どう考えても、オカルを間男の松吉が刺して、首つりをしたとしか思えない。だが、よく調べると、松吉の返り血は帯から下の部分だけ。さらに帯には(天井の梁に縛りつけた)返り血はない。さらに、みぞおちと耳の後ろに当身を喰らった痣がある。
これより、二人を殺した下手人が、天井へ上り、天井の裏の天窓から出たのでは、と推理。
で、調べてみると、梁の上には転々と足跡が。天窓の棒が折れて、通り抜けた後が。
で、下手人として怪しいのは、松(鳶のかしら)。おかるの旦那。松の所へ行くと、町日けしではなくて、大名日けし。で、家の者の話では、派手な半纏を着て、その間、江の島へ行っていた。すわ、半纏を着替えて手を下したか?鳶なら、帯を濡らして梁へ巻き付け、天井へ上るのもできるし。で、本当の犯人は?