大江戸遊び暮らし。おっとり若旦那事件控え2

「大江戸遊び暮らし。おっとり若旦那事件控え2」南房秀久
これもまた1に続いて、薀蓄だらけです。でも、1ほどでないか。町名と着物くらいで。内容は薄い。
1. 後家の涙。
若旦那の向かいに美人の後家がくる。これがいい女で、惚れてしまうが、手が荒れてないので、変に思う。実は、これが大泥棒の三代目。でも、人に歴史ありで、わけありだった。二代目が、捕まって、獄門に会ったのだが、実は、奉行所のでっち上げで、父は庄屋だった。泥棒ではなかった。これを恨んで、三代目は泥棒をしている。ただそれだけ。
2. 雪夜の屋形船。
屋形船で、舟遊びをしていると、近くに寄った船から人が落ちて死んだ。そこの息子は、父の旦那が死んだのに、病死hにしてくれと、切り餅を三つも出してくる。75両。大金だ。それで、一応調べる。船べりに立っていた所を刺されて落ちた。一人ひとり調べる。
皆、船の中で、飲んでいたという。妻が死んだあと、若い後妻をもらって、店の中はもめていた。だが、誰ひとり、船べりに立ってはいない。そこで、自分たちの乗っていた船の船頭が、妙になよなよとしていたのと思い出し、問い詰める。すると、陰間で、犯行を自供。竿の先に包丁をくくりつけて、旦那を刺した。旦那とはいい仲で、心中を企てた。ほかにも二編。