吉原狂奔

「吉原狂奔」上田秀人
妾や忠兵衛女帖面。
この人、歯医者なの。歯医者なら歯の治療だけしてればいいのに。人の領分にまで手をだして、大嫌い。おまけに、頭がいいところを見せ付けようとして、薀蓄だらけ。
帖うざいんだけど、吉原のことを書いているんで、勉強のために仕方なく買ったの。まあ、うざかったわ。戦いがない。薀蓄だらけで。最後の最後になって、はらはらドキドキ。
まあ、こんな物ね。
筋。まず、八重を妾にしようとした老舗呉服やの主人が、八重に断れるの。で、仕返しのために、家を出て行かせるの。八重は仕方なく、妾やへ。
八重は、元旗本。家斉の愛妾でもあったので、忠兵衛は、林出羽の守の力を借りて、呉服屋を懲らしめるの。すると、呉服屋は、吉原に知り合いがいて、吉原へ駈け込むの。その知り合いが、惣名主なの。
こいつも悪い奴で、自分のせいで売り上げが落ちているのに、吉原以外の岡場所や妾やのせいで、売り上げが落ちていると思い込んで、妾屋をおとり潰しにしようと町方与力へ働きかけるの。
前にも、岡場所や湯屋を取り潰しにしhたことはあるの。でも、妾屋の前例はないの。前例のないことをするのは、その奉行の生涯にかかわることなの。それで、時の奉行、坂部能登の守は断るの。すると、惣名主は、怒って、火付けをさせようと、借金のある女を、妾屋へ忍び込ませて、火付けをさせるの。さて、どうなる? と、こkまでなの。まあ、うまいわ。

今週面白かったのは、9係り。
青柳だったかしら、脇役の二人が超面白いわ。大好き。