家族の絆でやっつけろ

「家族の絆でやっつけろ」沖田正午
浅草かみなり大家族のシリーズ。
平易な書き方で、すんすん読める。イヌがしゃべるシリーズほど面白くはなが、まあまあ面白い。
しかつめらしくて、薀蓄ばかりの時代物の中では異色。
まず、主人公の夫が建てた浅草寺の厠が壊されるの。暮れ六つすぎ。奥山で聴きこむと、Aという名をしゃべっていた一団がいたらしい。
そうこうしていると主人公の夫の建てた呉服問屋の倉庫に火がつけられるの。それで、ダメになった呉服を処分するように頼むんだけど、古着屋に回されてしまうの。それが、今度は、瓦版屋に掻き立てれrて、自分たちがやったことにされてしまうの。ところで、次男は立派な着物を着て、大金持ちの息子たちとつるんで、遊んでいるようなのだけど、何をしているか、話してくれないの。そうこうしていると、火盗改めが、乗り出してくるの。で、500両で、もみ消してくれると言い出すの。でなきゃしょっ引くと。で、仕方なく、主人公の夫は金を払うの。そうこうしていると、別の大店の不祥事が瓦版屋に書きたてられるの。それを見て、次男が白状するの。実は、うまい話とおだてられて、さる旗本の元に、5人の大店の息子たちで、集まったの。それで、うまい話にのる代償として、浅草寺の厠を壊したり、火をつけたりした。その後、抜けた息子の家に、不祥事をしかけられた。そこへ、野鳥屋が乗り込んでくるの。これは、現代の乗っ取り屋の皮肉で、面白かったわ。最後は、町奉行と協力してその旗本をやっつけるんだけどね。皮肉が利いていて、面白かったわ。

ドラマではないんだけど、今週よかったのは、米林監督と宮崎吾郎監督の特集。
米林監督のマーニーはもう何回も見ていて、そんなに目新しくなかったけど、宮崎監督のほうは、新鮮だったわ。NHKでやるので、NHKで特集していたのね。3Dの表情の難しさは、見ていて、よくわかったわ。やっぱり、手書きにはかなわないわね。でも、ローニャ、見てみたいわ。